デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM203中部200kmのこと


BRM203中部200kmに参加した。
色んなことが起こったけど細かいことは書きにくい。
そんな訳で今回は写真メインでさらっとレポート。

BRM203中部200km

サイコンによると、ヒルクライム区間はほぼゴール直前の二箇所のみ。
ド平坦ブルベ。

なので極めて軽装で出走。

晴れ予報かつ地元ブルべ。
レインウェアは持たず。
財布も持たなかった。(会社に忘れた)
フロントバッグにはスマホと電動ポンプ。
パンク修理道具はグレーのツールケースに。
その他の携行品は青いツールケースに入れた。


晴天の平坦200kmということもあり参加者多数。
ミニベロチャレンジの副題もあって、いろんな自転車が。

そんな状態で一斉スタートしたもんだからスタートしてからずっと、とんでもなく長いトレイン状態で過ごすことに。
前にも後ろにも人がぎっしり。
虎舞竜のロードよろしくどこまでも続く赤いテールランプ状態。

流れの中で走っていると落車。
幸い怪我も自転車の破損もなし。
割れた尾灯の破片を拾ってからリスタート。

ちょっと走ってPC1に到着。
まだ50kmしか走っていないので腹は減らず。
軽ーく休憩してリスタート。

木曽川を通過。
犬山城パシャ。

岐阜イン。
各務原をかけ抜ける。
岐阜城を眺めながら長良川沿いを走り、PC2に到着。
腹が減ったのでビストロまんを食べてリスタート。

長良川の堤防道路を南下していると落車。
はずみでクリートが割れた。
クリートって本当に割れるんだねぇ……。

なんとか復帰。
再び堤防道路を南下する。
と、道路端の穴にハマって落車。
もうええて。

ただマジで不思議なことに体も自転車も無事なため走行再開。
ちょっと寄り道して和菓子で心を落ち着ける。

その後はPC3へ。
水分補給をしてリスタート。

コースは国道23号へ。
交通量が多いので慎重に走る。
と、路面の金属フタにタイヤを取られて落車。
いい加減にしてくれー。

体のダメージは一番でかい落車。
だけど自転車はなぜか無事。
マジでミステリー。
でもまぁ走れるので走行再開。
正直DNFすべきかなとも思ったんだけど、ホイールバッグを持って来てなかったから輪行したくなくて。(これだけ落車しておいて言うのもなんだけどフレームに傷がつくのが嫌だった笑

恐怖の国道23号ゾーンを脱出。
清洲城パシャ。

新川を北上してPC4に到着。
小牧城を眺めながら休憩したのちリスタート。

朝に通過した道をクロスして犬山イン。
そのまま北東に抜けて可児市のPC5に到着。
あとはいつものコースで帰るだけ。

しばらく走ると登坂ゾーンが登場。
平坦ばかりだったので坂がちょっとうれしい。

多治見イン。
トンネル通過中に石を踏んで落車……しそうになったが根性で耐える。
これ以上落車してたまるかクソが!

そのまま国道248号のアップダウンを走り抜け、ゴールに到着。
BRM203中部200km、完走!

その後はゴール手続きしてメダルをゲット。
敷地内のラーメン屋に寄ってから帰りましたとさ。


(おわり)



中部名物メダルのレーザー刻印


ラーメンうっま


ゴール後に気づいたけどウェアめっちゃ破れてた







伊豆大島に行ったこと-3

 

2日目

起床。
夜中の強風で窓が見事に塩まみれ。
自転車を屋内保管できて本当によかった。



ロビーに降りて朝食を注文。
ソファーに陣取ってあれこれ検索する。


まずは天気とフェリーの運行状況を確認。
午前中は引き続き風が強いようだ。
その影響でフェリーの始発は出港検討中らしい。
午後からは風が弱まる予報。
自分が乗る午後便は出港予定となっている。
青空も覗いているし、安心してよさそうだ。

「さーて今日はどこに行こうかな」

時刻は8時。
フェリーは15時30分発。
チェックアウトぎりぎりに出発しても5時間以上ある。
観光スポットを検索したが、港方向に目ぼしいスポットは無し。

あれこれ考えていると朝食が運ばれてきた。



ホットサンド。
中身はくさやチーズ。
味は何とも言えない。
なんでこれ挟もうと思ったんだろう。

「うーん……ダラダラ過ごすか」

せかせか動く必要もあるまい。
素直に島時間を楽しむことにした。

朝食後、そのまましばらく読書を楽しむ。
9時半に部屋に戻って荷造り開始。
10時にチェックアウトして出発。
お世話になりましたー。

宿を出て、まずは火山博物館へ。
ここに行くことだけは決めていたので。

休館ェ……。
仕方ないので来た道を戻る。

大室山を眺めながら坂を下り、元町港へ。
ターミナルの2Fにあるパン屋で2度目の朝食。
宿のホットサンドだけでは足りなかったので。



うまかった。
パンを食べ終えて走行再開。
サンセットパームラインを北上する。



いい眺め。
昨日の夕方に走ればよかった。

切り通しを抜けてさらに北上する。
と、郷土資料館の案内が。
火山博物館の代わりにこっちに行くか。



空港の滑走路脇の道路を抜けて到着。
200円払って見学する。



展示物の撮影は自由とのこと。
ありがたやー。

色んな形の溶岩や、地元の歴史が展示されている。
かなり興味をそそられたのは大島独立国家。
50日だけ独立したらしい。
全然知らなかった。

満喫。
ついでに近所にある空港にも立ち寄る。


こじんまりとしたターミナル。
2Fの土産物屋は閉まっていた。

走行再開。

空港を出て一周道路に乗る。
元町を出ても家が結構立ち並んでいる。
スーパーに酒屋、ケーキ屋もあった。
島内の2大港を結ぶ道路だし、そりゃ栄えるか。


最後に坂をひと上りして岡田港に到着。
伊豆大島一周、完了!
時刻は13時。
出港まで2時間以上ある。
もったいないので近場を散策することにした。



路地裏のフィッシュバーガー屋。
地魚を使っているため味が濃くて美味しい。

その後は港に戻り、輪行準備を開始。
風で袋が飛びそうで作業しにくい。


準備完了。
それでも時間がまだたっぷり。
せっかくなのでペペロンチーノを食べる。
時間を持て余すと食いまくる性格をなんとかしたい。
てか島唐辛子かっら!!!

食後に昼寝をしてたら出港時間が。
長かった。
自転車を抱えて乗船。
往路同様にシートベルトを締めて出港。
大島はあっという間に小さくなっていった。


1時間後、無事に熱海港に到着。
バス→電車と乗り継いで三島市に戻り、車を回収して帰宅しましたとさ。


(おわり)

 


島唐辛子。島醤油やべっこう寿司など島の名産に使われている。

 

伊豆大島に行ったこと-2


受付でチェックイン。
自転車は屋内に置かせてもらえた。
ありがたやー。

BookTeaBedは名前の通り本がいっぱいある。
漫画、小説、雑誌などが通路の壁一面にぎっしり。
宿泊者は自由に読むことができる。
最高やんけ。

階段を上がってドミトリーに入る。

部屋もおしゃれ。
入り口脇にはシャワーとトイレがある。
室内にあるドミトリーって珍しい気がする。

パパッと荷解きを済ませ、再び外出。
大島にはコンビニがない。
買い出し先に済ませることにした。

宿から徒歩10分で到着。
物価はわずかに高め。
でもこんな離島でも食料や日用品が買えるのはありがたい。

スーパーを出て歩いていると、道沿いにアイスクリーム屋を発見。
気になったのでイン。

「いらっしゃーい」

おじいさんが出迎えてくれた。
ショーケース内のアイスを眺める。

「大島牛乳と明日葉のダブルください」
「はいよー」

ミルクはすっきりとした甘さ。
明日葉も爽やかな味でうまい。

アイスを食べ終えて宿に帰還。
食料や飲み物を冷蔵庫に放り込む。
その後は再び外出して風呂へ。
シャワーあるけどせっかくなら温泉に入りたい。

風呂屋はスーパーよりも遠い位置。
さすがに徒歩はしんどかったので自転車でGO。



本町には道を挟んで2つの風呂屋がある。
浜の湯は露天風呂あり。
ただ水着必須。
それに19時閉店らしい。
てことで今回は浜の湯は諦め、もう一つの御神火温泉へ。

温泉は少しぬるめで非常に快適。
打たせ湯やジェットバスなどで疲れを癒した。

風呂からあがり、宿に帰還。
自転車を置いてまたも外出。
外に出てばっかり。笑

「うんめぇ〜」

宿で教えてもらった寿司屋で晩飯。
やはり離島に来たら魚を食べないと。
刺身はどれも新鮮でおいしい。
「べっこう」は初体験。
島の唐辛子醤油につけた切り身らしい。
ピリッと辛くてこれまた美味しい。
まだまだ知らない料理があるもんだなぁ。


おいしい魚をたらふく食べて3度目の宿帰還。
本当は星撮影で4度目の外出を予定していたが台風並みの強風が吹き荒れていたため断念。
代わりに宿のバーで焼酎を飲むことにした。


酒のお供に本棚から一冊チョイス。
せっかくなので島の歴史絵本を読む。

絵本は秋廣平六という人物の生い立ちをなぞりながら、火口湖を切り拓いて波浮港にするまでの歴史を描いていた。
てか、あの港人力で掘ったのかよ。
すげぇなおい。

また、別の絵本には大島の村の歴史が描かれていた。
かつて大島にあった五村のうち船の所有を許されたのは岡田と新島(現在の元町)のみで、残りの三村は船を持つことを禁じられていたとのこと。
そんな中で天保の大飢饉が起き、豊かな海を目の前に多数の餓死者を出したことから、村人たちが立ち上がって幕府に船の所有許可を訴え出たとの歴史が丁寧に綴られていた。
訴状を書くために大島の山道を毎日何キロも歩き、読み書きをイチから習いに行ったというのだから並大抵の信念じゃない。

普通の歴史絵本だと思っていたらゴリゴリに骨太な内容で焼酎のことも忘れて読み耽ってしまった。

絵本をしまって部屋に戻る。
と、バックパッカー風の欧米人が半裸で出てきた。
が、もちろんスルーした。
ドミトリーとはそういうものだ。
(そんなことはない)

部屋でも少しだけ酒を飲み、その後就寝。
楽しかった一日を振り返りながらぐっすりと寝た。

(つづく)


この港を人力で掘るとか昔の人ってすげーなおい

寿司屋にあったゴジラ

 

伊豆大島に行ったこと-1

 

伊豆大島に行ってきた。

当初は横浜からフェリーに乗る予定だった。
が、移動前日に雪が関東を急襲。
箱根越えが厳しいため熱海から乗船に変更した。

てなわけで、まずは車で静岡の三島駅に移動。

三島に立ち寄ったのは今回が初めて。
意外と栄えていてびっくり。

熱海までは電車移動。
広いホームをひぃひぃ言いながら歩く。

長ーいトンネルを通過して熱海駅に到着。
今度は駅前のロータリーからバスに乗る。

で、港に到着。



三島スタートにした理由は熱海の駐車場代より安く済むから。
三島の駅前駐車場は安いところで500円/24H。
そこに電車330円x2、バス280円x2を足しても熱海の駐車場代より安い。
それに、三島ー熱海間には山がある。
路面凍結が心配だったため大事をとって三島を起点にした。

乗船手続きのためターミナルにイン。
とはいえ支払いは事前にオンラインで完了済。
窓口でメールを見せて乗船券の発行してもらった。

 「手荷物代は乗船時にお支払いとなってます」

へー、不思議なシステム。

手続きを済ませたが、乗船まで1時間以上ある。
暇なので近くのコンビニで朝飯と飲み物を購入したりして時間を潰す。
コンビニから戻るとちょうど乗船案内が。
慌てて輪行袋を抱えて移動する。

船員に乗船券と手荷物代の1000円を渡す。
半券と一緒に手荷物券を渡された。
さっそく輪行袋に取り付ける。

ステップを上がって乗船。
自転車を客室の最後尾に置き、指定の席に着席する。

船はジェット(高速)船で全席指定。
離着岸時にはシートベルトの着用義務があるらしい。
係員が全員のシートベルトを確認し、いざ出港。



あっという間に到着。
きれいなターミナルの前でおっさんにガン見されながら自転車を組み立てる。

完成。
それでは元気よく出発!

「うっそ激坂じゃん」

元気はいきなり枯れた。


「お一富士山だ」

坂の上で振り返ると富士山が見えた。
海越しの富士山はいつも以上に美しい。
こんな景色ばかりなら坂も辛く無いんだけどな。笑

坂を上り、突き当りを右折。
大島一周道路に出る。
大島はこの道さえ走っていれば迷うことがないので安心だ。

一周道路を少し走ると手作りの看板が見えた。
案内に従って脇道にイン。
道なりに少し走って到着。

泉津の切り通し。
木の根がすごい迫力。
なかなかお目にかかれない古道をゆっくり散策する。

あー楽しかった。

一周道路に復帰。
南に向かって突き進む。

大島は平地がほぼ無い。
上るか下るのみ。
小豆島みたい。
ただ勾配はそんなにきつくない。
ギリギリのんびり走れる。



「なんじゃありゃ」

前方にでかい土管が見えた。
車よりも大きい。
とりあえず近寄ってみる。

「あー、避難場所か」

大島は火山島。
土管は噴火時の飛来物などから身を守るシェルターだった。

「ん? なんか入り口がある」

土管の道向かいに細い道があった。
案内板を見る。


裏砂漠。
そういや大島は日本で唯一の砂漠があるんだっけ。
その入り口がこれらしい。
日本唯一と聞いては寄らないワケにはいかない。
自転車を置いて砂漠方面へ向かう。



「靴を持ってこりゃ良かった……」

当たり前だが砂だらけ。
それなりに締まっているが、歩きにくい。
クリートカバーをつけていてもズルズル滑る。


「いい景色だなー」

空。砂漠。海。
余計なものが何もない。
目を閉じて耳を澄ます。
ごうごうと風の音だけが聞こえる。
豊かな響き。
砂漠の音をゆっくり楽しんだ。


走行再開。
景勝地の筆島を通過すると小さな港町に到着。
とりあえず写真パシャ。

波浮港は島の南端。
ここから一周道路は島の西側に向かう。
島の西側は東側より坂が少ない。
ありがたやー。

なだらかになった道をスイスイ走る。
と、前方に壁が見えた。
テンションがぶち上がり坂を駆け上る。


地層大切断面。
これが見たくて大島に来た。
何度も写真で見たが、実物はさらに大きい。
というか長い。
写真に載っていたのは一部分だけだったらしい。
実際は地層面は600m以上続いていた。

ダイナミックな地層と海に挟まれながら走る。
楽しい。楽しすぎる。
あまりに楽しくて2往復した。笑

地層を十分堪能したのち、移動再開。

火山博物館前を通過。
すると急に家が増えた。
大島で一番大きな元町に到着したらしい。

元町には今夜の宿がある。
スマホを取り出し宿の位置を確認。
ここから10分ほどで着くっぽい。
スマホの音声案内に従って先へ進む。

椿油工場前を走り抜ける。
役場前の交差点を左折。
ちょっとだけ坂を下る。
と、目の前におしゃれな建物が登場。


今日の宿「BookTeaBed」に到着。
実は船が元町港の発着と勘違いしてこの宿を予約した。
が、岡田港周辺はマジで何もなかったので結果オーライだ。

自転車を置いて、さっそく宿の中に入った。


(つづく)
長くなったので分けます……。

筆島

のんびりサイクリングはD-604で