デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

飛行機輪行で北海道に行ったこと(2020年夏)-1


2020年夏、北海道に行った。


期間は10日間。過去最長。
コロナ禍で会社が休業になったこともあって。
どうせ行くならとことん行ったらぁ、と。

初めての道東。
初めての飛行機輪行

本当はもっと早く書きたかったけど、全然まとまらないまま初雪が降っちゃったので、もう簡潔にまとめることにした。

世が混乱の中ひとり北へ向かったおっさんの日記。
はじまり はじまり。


******

 

 

1日目


出発4時間前までパッキング。
原因はサドルバッグにこだわったせい。テント泊なのに。
結局、どうやっても荷物が収納できず、諦めてキャリア&パニアに変更した。

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最寄り駅から輪行して、セントレアに到着。
ホームと駅舎の間のポールが邪魔で通りにくい。
2度ほどカートから自転車を落とした。ぎゃー。

スカイマークのカウンターで手続き。
搭乗券と荷物タグを発行する。

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普段使いの横型輪行袋だけど預かってもらえた。
重量超過で追加金が発生しそうだったので一部を手荷物に移動。重い。

預ける前の注意点
 タイヤの空気を抜く
 リチウムイオン製品は預けられない
 シートポストは下げなくてOK
 ペダルはつけたままでOK

 

受付が終わったので保安検査へ。
クリート付きシューズは脱いだうえX線検査。
(代わりにスリッパ貸してくれた)
ペットボトルは中身を機械で検査された。

検査のあとは搭乗ゲートへ。
人が少ない。コロナ禍恐るべし。

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飛行機に搭乗。
機内は3人席の真ん中が全て空席。
ソーシャルディスタンス。
マスクをごねる人もなく、定時にテイクオフ。

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新千歳空港に到着。

半分以上の店が閉まっていて愕然とする。
エレベーターが狭くて自転車が入れにくい。

サービスカウンターで空気入れを借りる。
その後、釧路行きの特急券を購入。
空港の直通駅から南千歳にでて輪行した。

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22時、釧路駅に到着。
駅前のセコマに寄ったのち、快活クラブで仮眠。
長い1日が終わった。

 

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2日目



4時起床。
すき家で朝食をとる。
カモメがうるさい。

目的地に向かう前に釧路公立大学へ。

受験して合格したがいかなかった大学。
行ってたらどういう人生だったんだろう。

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国道44号に乗って根室を目指す。
厚岸によったが早朝すぎて牡蠣食えず。無念。

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国道をそれて道道123号に乗る。
モンキーパンチの出身地で関連施設があったが素通り。


しばらく走って霧多布岬到着。

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綺麗。
隣接のキャンプ場も素晴らしい。
根室が目的地じゃなかったら泊まりたかった。
なお一番の目的だった霧笛はとっくの昔に撤去されていた。
(漫画読んで見に行ったけど、そういやあれは過去の話だった…)

国道44号に戻って再び東へ。

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根室が近づくにつれてアップダウンが増える。
途中金属片を踏んでパンクした。


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根室市到着。寒い。

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温度計を見たら16℃。そら寒いわ。
この時点で16時近く。

今回根室に来たのは、納沙布岬本土四極到達証明書をもらうため。

ただ今から納沙布岬に向かっても施設の営業時間に間に合わない。
悩んだ結果、順序は逆になるが、市役所で発行してもらうことにした。

市役所には右な翼の街宣車が停まっていた。
役所の人と何か話している。
北方領土関連の街宣活動許可をとっている模様。
話が終わるのをまって職員に声をかける。
本当は休館日らしいが、先ほどの件で出勤していたため対応、発行してもらえた。ラッキー。

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証明書をもらった後はコンビニで宿探し。
根室はキャンプ場がないのでライダーハウスを探す。
ググった結果、カニを買えばタダで泊まれるライハ発見。

電話。空室あり。
今夜の宿が決まった。

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コンビニから10分でライハ到着。
2000円でカニ購入。
茹でて夜に出してくれるとのこと。
寝床の2階はめっちゃ広かったが、客は自分含め2人だった。
コロナが無ければ人で溢れていたのかな。

ライハに荷物を置いて納沙布岬へ向かう。

ルートはライハ従業員の勧めで反時計回り。
荷物がないと軽い軽い。
1時間ちょっとで到着した。

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本土四極の最東端。
まさか自転車で訪れる日が来るとは。
感慨に浸りながら景色を眺めた。

17時を過ぎてしまいサンマ丼が食えず。
楽しみにしていたので残念。

街宣車が来たので普段より少し早く閉店したらしい。
右の翼、絶対許さない……。

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復路はオホーツク海側を走った。
途中、ライハ従業員に教えてもらった銭湯で汗を流す。
セコマで晩飯を買ってライハ帰還。

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部屋に戻ると花咲カニが用意されていた。
うまい。

もう一人の宿泊者は、奇遇にも地元が一緒だった。
ヒグマくらい体がデカい兄ちゃん。
大型バイクで北海道を旅しているらしい。
意気投合して酒を酌み交わした。
大空間なのでソーシャルディスタンス取り放題。
ただ自分は200km走った後だったので1杯飲んだら瞬殺で倒れた。
のび太並みの早さで寝たと笑われた)

 

 

(つづく)

壁いっぱいに写真やコメントが貼られていた。コロナが収束したらまた訪れたいな。

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初日は飛行機と電車のみ。襟裳岬を飛ばしたのは日程と天気の都合。
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2日目は根室

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アワイチしたこと

 

アワイチ(淡路島を一周)してきた。
たぶん5、6回目。

今回走ったのはオーソドックスな時計回り。
ド定番でいまさら僕が詳細にレポートする必要もないかなーということで、今回は写真メイン。

 

スタート〜洲本

 


松帆の湯からスタート。(写真撮り忘れた)
道の駅あわじで牡蠣パク。
海鮮丼などもあった。
近くには旧たこフェリー跡地にできた新スポットのタコステもある。

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岩屋港のすぐ近くにある絵島。
パワースポットらしい。

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淡路島の負の遺産世界平和大観音像」。
解体されることが決まった。
……特に惜しくないなぁ。
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グランピング施設にある「AWAJI」のオブジェ。

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洲本市到着。

ドラクエ記念碑を発見。
「淡路ごちそう館」隣りの広場にある。
淡路島はドラクエパーク(?)の建設が決定したらしい。
シンゴジラといい淡路がクールジャパンの覇権を狙っている……?f:id:tagokem:20201210005645j:plain



洲本〜福良


(ナビルートは県道76号で福良に向かってますが、実際は南側の海岸線以降、県道25号に乗って福良に向かいました)

 

国道を離れて県道76号「南淡路水仙ライン」へ。

ホテルニューアワジ近くのファミマに寄る。
山岳地帯前の最後のコンビニ。
自転車のチューブやタイヤが売っていた。

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この看板を過ぎるとアワイチ最初の山岳地帯。
平均斜度8%が1600m続くらしい。
近くに獣捕獲用のオリがあった。

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初めてきた時は途中で根を上げ、歩いて上ったが、最近は足つきなしで上り切れるようになった。

ピークを越えて今度は下り。
途中にアワイチ名物ナゾのパラダイス。
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山岳地帯を抜けると海沿いの快走路。
以前クレーン船が座礁してそのまま放置されていたが、撤去されていた。

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アワイチも中盤戦。
土生港を過ぎると上り区間
県道76号→25号に乗るとまた上り区間
連続でちょっとしんどい。
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山岳地帯を下って福良到着。
自転車乗りに優しい自販機あり。

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道の駅福良〜道の駅うずしお


道の駅の写真は撮り忘れた。
近くにチャレンジショップとオブジェが新設。
来るたびに少しずつ変わっている。
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道の駅そばのローソンに寄る。
道の駅うずしお方面に向かう場合、ここ以降25kmほどコンビニがないので飲み物を補充した。

 

福良を抜けて道の駅うずしお方面へ。
またもや上り。
海の向こうに四国が見える。
アワイチの中で一番好きな道。
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道の駅うずしお到着。
玉ねぎの自販機や玉ねぎツリーなどがある。
ここでしか買えないグッズや土産がいっぱい売られている。

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大人気のあわじバーガー。
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大鳴門橋
対岸には鳴門岬と四国が。
この橋が自転車で渡れたらいいのに。

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道の駅うずしお〜ゴール

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(なぜかこれだけうまく貼れなかったので画像で…)

 


道の駅を出て島の西側へ。
淡路サンセットラインをひた走る。
東側と打って変わって風が強い。
ところどころ越波が飛んでくる。

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西側は特に何もない(訳ではないが、電飾の激しいパンケーキ店や、屋上に化けも…キティちゃんの巨大オブジェがあるショップ、配席が巨大ひな段の飯屋ぐらいしか印象がない)ので、いきなり残り10km地点にとぶ。

明石焼き屋。
風がしんどくてフラッと立ち寄った。
店に入ると女将さんが温かく出迎えてくれた。
明石焼きを食べながら震災で店を3回移転したことや当時の貴重な体験談などを聞く。
めっちゃ美味しかったし、楽しかった。
今後のアワイチの定番スポットになりそう。

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真っ暗な海沿いの道。
車が結構通るのでブルベ並の装備で存在をアピール。
次第に近づく明石の灯に励まされながら走る。

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のんびり走って9時間ぐらいでゴール。
初めて走った時は11時間弱ぐらいだったかな。
少しは成長しているらしい。笑

楽しいアワイチでした。


(おわり)


参考情報
脚力に自信がない人は洲本市以降も国道28号に乗って内陸方面に行き、山岳地帯をパスして福良に出られる100kmコースがおすすめです。(フルのアワイチは150km)

 

BRM1114近畿300kmのこと-4

 

栃ノ木峠〜PC3

 

看板下で参加者が着替えていた。

ここから下りが20kmくらい続く。
防寒対策を疎かにするとと大変な目に遭う。
着替えの輪に自分も加わった。


とはいえ道の駅で防寒着に着替え済み。
ここでは防風ベストだけ追加する。
それではレッツダウンヒル

「む、無理ーーー!!」


即ギブアップ。
ヒルクライムの汗でクソ寒い。
ベストを脱いでレインウェアを着込む。
耳と鼻はネックウォーマーでガード。

再出発。

多少寒いものの先程よりは遥かにマシになった。
トンネルを抜けて余呉湖まで一気に下る。
9月のブルベでミスコースしたあたりを通過。
下りの勢いを保ったまま長浜市に突入する。

北陸自動車道をくぐって国道365号へ。
パトカーが急発進して心臓が止まりかける。
(信号無視の車を追った?)
パトカーに怯えながら高田川を渡る。
しばらく走ると……あった。

セブンイレブン湖北小谷店。
PC3に到着した。

 

PC3〜

残りは平坦20km。
補給は不要と判断してコーヒーだけ購入。
ブルベカードに時間を記入し、すぐ出発。

田んぼと住宅の田舎道を走る。
姉川を越えて長浜の中心地へ。
イオン近くの交差点を右折。
国道8号をしばらく走る。

etrexの表示に従い国道を外れ、米原イン。
時計を確認。
頑張れば18時間を切れそうだ。
ペダルを踏む足に力を込める。

米原駅前を通過。
川を渡って彦根市イン。

フィニッシュは彦根市内の任意の店。
一番近くのローソンに駆け込む。
コーヒーを買ってレシートを確認。

時間は……0時5分。

5分オーバー!
一人で勝手にへこんだ。

フィニッシュはしたが、ゴール受付は3km先。
急ぐ理由はないため長めに休憩をとる。
温かい飲み物を飲みながらブルベカードを記入。
準備が整ったので、受付に向けて出発。

 

彦根城前を通って商店街へ。
オダックス近畿ののぼり発見。
自転車をとめて4Fへ移動。(階段つらい……)
扉を開けるとスタッフ2名が出迎えてくれた。

ブルベ カードに必要時間等を記入する。

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レシートとフォトチェックの写真をスタッフに提出。
ともに問題なし。


BRM1114近畿300km、無事完走!

 


その後は駐車場の車内で着替えようとしたら警備員に突撃さたり(釣り銭がなくなったらしく出庫するか確認に来たらしい。脱ぐ前で良かった)、ネットカフェでシャワー浴びようとしたら寒さで震えが止まらなくなったり、色々あったけど無事帰宅しましたとさ。


(おしまい)

 

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ゴール受付でいただいたひこにゃんのお菓子。
どらやきっぽいものを想像していたが、食感は阿闍梨餅に近かった。

BRM1114近畿300kmのこと-3

 

PC2〜栃ノ木峠

 

昼食PC。


そう決めていたため、食糧を大量購入。
汗をかいたので味噌汁も追加。うまい。

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(アサリがドライフードじゃなくてびっくり)


この先は越前辺りまで大きな街がない。
しっかり補給が必要と判断し、食べまくった。

食休みして走行再開。
日本海を離れて内陸方面へ向かう。

何事もなく1時間ほど走り、劔神社に到着。
フォトコントールなので指示通りにパシャ。

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この辺りで北上が終わり、コースは南へ向かい出す。
向い風からようやく解放され、軽快に進む。
大きな苦労もなく「一乗谷あさくら水野駅」到着。

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あたりはすっかり真っ暗。
それとともに気温も急降下。
たまらず建屋に避難する。

建屋内のテーブル上にスタンプ発見。
通過チェックのためブルベカードにドスン。

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……でか。

防寒着に着替えながら、他の参加者と雑談。
この先の街にラーメン屋があるらしい。
情報あざーす。

着替えを終えて出発。
近辺は朝倉市の遺跡らしいが、暗くて見えず。

だらだらと走って鯖江通過。越前市イン。
北陸自動車道をくぐって国道8号へ。

道の反対側にラーメン屋が見える。
道の駅で聞いた店だ。
信号を渡って入店する。
炒飯ラーメン餃子を注文。マッハでかっくらう。
安いのにうまい。

店を出た後は国道365号をひたすら南下。
今庄ICを通過して、今度は国道476号へ。
この辺りから次第に道が上を向き始める。

ここから栃木峠までは10km以上の上り坂。
斜度はそこまでキツくない。(BRM1031比)
疲労をためないように淡々と走る。

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(最近こんなとこばっか走ってる気がする……)


分岐点に到着。
少し休憩して呼吸を整える。

これから進む道をチラ見。
うーん闇。
行きたくないけど、行くしかない。
覚悟を決めて国道465号にレッツ突入。


……なんじゃこりゃあ。


さっきまでと打って変わって、つづら折り。
速攻で足攣った。
ミネラルで強引に押さえつける。

語彙力をフル回転して愚痴りまくる。
軽快に走る他の参加者から励ましの言葉が。
お前のリア34Tを強奪してやろうか。
一瞬どす黒い感情に支配されかけた。
衣、食、ギア比足りて礼節を知るーー。
昔の人はよく言ったものである。

闇堕ち寸前のなか、必死でペダルを踏み続ける。
すると前方に自転車のライトと看板が。
ということは。

残りの坂を一気に駆け上がる。

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暗闇に浮かぶ「栃の木峠」の文字。
最後の峠がようやく終わった。

(つづく)