デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM402中部200kmのこと-2

 

PC2〜PC3

 

トイレは何とか間に合った。

出すものを出したら小腹がすいた。
春巻きとおにぎりを食べる。
補助食品にプロテインマルチミネラルも買った。

食うもん食って走行再開。

ここから10kmほどは大きな上りなし。
PC2のクローズタイムより1時間弱早く走れていたため、 少しのんびり走る。
途中、天心白菊の塔パシャ。

f:id:tagokem:20220406211422j:plain


飛騨川バス転落事故の慰霊碑。
近辺の道路改良工事をするにあたり、近々、よいいち41美濃白川に移転すると聞いた。
今の場所にあるうちに訪れることができて良かった。


しばらく走って七宗第一トンネルを通過。
トンネルを出てすぐの麻生橋を渡る。
上りがじんわりとスタート。

神淵川沿いの県道を走る。
斜度はきつくないが風が鬱陶しい。
しばらく走って関市イン。
軽快に坂を下る。
このブルベ、平地が全然ないな……。


道の駅平成の前を通過。



特徴的な名前。
令和の直前によくメディアに取り上げられていた。
過去のブルベでここのイチゴサンドを食べたっけ。

道の駅を通り過ぎると分岐が登場。
ここからまた峠道。うへー。
足元に濡れた葉っぱが散乱している。
昨日の雨の影響だろうか。
滑らないように注意しながら走る。

またまた気温を確認。
14℃。
温かくはないが寒さは和らいだ。
着用しているウェアは10〜15℃対応。
なのでこれ以上気温が上がると暑くなる。
わがままだなと思いつつ気温キープを願う。

あれこれ考えていたら「見坂峠」の看板を発見。
てことはヒルクライムは終了だ。
曲がりくねったカーブを軽快に下る。



途中、勢いよく一人の参加者に追い抜かれた。
と思ったら急減速。
ゆっくりこちらを振り返る。

「もしかして、うしさんですか」

うおおおぉぉ!

これアレでしょ。
勝負挑まれる奴でしょ。
俺知ってる。
弱虫ペダルで読んだもの。
勝負して負けた方がブルベカードを捨てるとか、そういうバト…

「名古屋300kmでウェアを拾ってくださってありがとうございました!」


BRM326名古屋300kmでウェアを落とした方だった。


面と向かっては初対面だし、自分はBRM326名古屋300kmと違う自転車なのになんで分かったんだろうと思ったが、SNSなどの少ない情報で特徴を把握していたらしい。
凄腕の探偵か。


色々話してみたかったが、拾った側が多く語ると恩着せがましくなるし、名古屋300kmの記録だけ見ても相手は足がべらぼうに早い。
相手のペースの邪魔をしてしまいそうなので、お礼や挨拶の言葉を少しかわしたのち、それぞれの走行ペースに戻って別れた。
いつかまたゆっくり話せる機会があるといいなぁ。


驚きの邂逅後、坂を下りきって美濃の町に突入。

PC3に到着した。


(つづく)


BRM402中部200kmのこと-1



BRM402中部200kmに参加した。

今回はD-604をブルベに初投入。

クロモリ、ディスクブレーキ、11-34Tと新要素てんこ盛りなのにぶっつけ本番でAR中部を走っても大丈夫かと思ったが、BRM326名古屋300kmが雨だったもんで仕方がない。

若干の不安もありつつ「無理ならDNFすりゃあいいか」 と普段通りの低意識で臨んだ200km、レッツレポート。

 

スタート前

 

夜明け前の戸越峠を車で走って瀬戸到着。

気温は-1℃。
4月なのにめちゃ寒い。
スタートまで車内に立てこもりたいが、準備があるのでそうもいかない。

D-604を車からおろして準備開始。
が、薄闇で手元が見えずローターがブレーキに全く通らない。
ディスクブレーキ面倒くさいなあ。
結局車のライトで照らしながら作業した。

自転車の準備が完了したので受付へ。
駐車場代と権利放棄書を提出する。
その後はブリーフィング。

f:id:tagokem:20220406211719j:plain

車検をすませ、時間までストレッチ。
定刻になったので走行開始。

BRM402中部200kmが始まった。

 

スタート〜PC1


道の駅を出るとすぐにアップダウン。
斜度8%前後の坂を上ったり下ったり。

いつも以上に集団に置いて行かれるのが早い。
自転車変えたからかな。
焦っても仕方ないので自分のペースで走った。

国道248号を通って岐阜県多治見市イン。

しばらく走って土岐川に出る。
アップダウンが一旦落ち着いた。
土岐川沿いに走って北東へ。
岐阜の町を駆け抜ける。

しばらく走って国道19号に出た。
反対車線側に渡りたいが車の流れが途切れない。
車の流れを5分以上眺める。
チャンス到来。
一気に道の反対側へ渡る。
怖かったー。

苦労して乗った国道19号を少し走っただけで離脱。
もったいない気がするが仕方がない。
中央自動車道をくぐって今度は北西へ向かう。

しばらく走ってPC1のコンビニ到着した。

 

PC1〜PC2

 

走り始めてまだ50km程度。
大して消耗してないので、飲むヨーグルトとおにぎりだけ胃に入れて出発。

木曽川を越えて県道68号に入る。
ここから峠道に突入。
このブルベで一番標高が高い中野方峠だ。




「勝手に後ろについちゃってすみません」

後ろから女の人の声がした。
PC1からついてきたようだ。

「気にしないので大丈夫ですよ」

マジで気にしないのでそう伝える。
そしたら会話が成立する相手と思われたのか、めっちゃ話しかけられた。

「ブルベよく出るんですか」
「SRもってますか」
「私はまだ200kmしか走ったことなくて」
「400kmとか600kmってしんどいですか」
「完走のコツは」

お、おう……。

見ず知らずの人にグイグイいけるのスゴい。
自分は面倒くさがりで話しかけたりしないので素直に感心した。

ヒルクライムの最中だし会話すると疲れるかなと思ったが、ブルベでもなければ他人と走る機会もない。
せっかく声をかけて頂いたので、話しながら楽しく走った。



中野方峠が終わり、白川町イン。
ダウンヒルが始まったので、会話を切り上げて走りに集中する。

それにしても寒い。
道路脇の温度計を見る。
8℃。まだ一桁かよ。
寒さに震えながら坂を下り続ける。
腹が冷えて痛くなってきた。
やっぱ腹巻もってこればよかった。

腹の調子を心配ながら走っていると、他の参加者が木材トラックの真後ろにビタつきしながらすごい勢いで走ってきた。

あっぶない。
本人はドラフティング走行のつもりだろうがただの煽り運転だ。
本人もトラックのドライバーも危ないので本当にやめてほしい。

危険走行に憤慨しながら赤川、 黒川沿いをひたすら走る。
白川の手前で左折して、飛騨川沿いの国道19号へ。

PC2発見。
今にもくだりそうな腹を抱えてダッシュでトイレに駆け込んだ。



(つづく)

 

 

装備のこと(BRM402中部200kmの場合)

 

 

BRM402中部200kmの場合

 

気温 -1℃〜19℃
太陽 5:37〜18:13
天気 曇り
風  北

 

自転車

  • DAVOS D-604
  • オール105(R7100)
  • CS-HG700 11S 11-34T
  • ボントレガー Paradigm Comp TLR Disc Road Wheel
  • Fabric Scoop Elite Radius
  • ミシュランのリチオン3 25c
  • Lifeline(wiggleのPB)のチューブ
  • FRライト
    OLIGHT RN1500
  • RRライト
     OMNI-5
     TL-LD570R
  • サイコン
     etrex 20x
     Bryton Rider750
  • CATEYEのベル
  • ポカリスエット900ml(+ボトルキャップアダプター)
  • パンク修理一式(携帯ポンプ、レバー、タイヤブート、パッチ)
  • 交換用チューブ3本
  • ワイヤー錠
  • おにぎりリフレクター

 

服装

 

収納

  • トピークのサドルバッグ15L
  • TIOGAのステムバッグx2
  • R250の財布

その他

  • 薬(頭痛薬、胃腸薬、BCAA)
  • 2RUN
  • 輪行袋
  • ベビーワセリン
  • モバイルバッテリー(10000mAh)
  • スマホ
  • 補給食
  • 手拭い
  • マスク
  • (ECONOM Force [HL-EL540] )

 

雑感

  • 花冷えというには寒すぎる気温。家を出た時点で-1℃、出走時は3℃だった。美濃加茂で一瞬19℃になったが、それ以外は15℃以下で冷たい北風付き。ほぼ冬ブルベだった。
  • そんな寒いブルベだったが、防風機能付きレーパンでは結構発汗した。下半身の寒さと汗の対策のバランス難しい。なおスタート時はケツが寒くてコンパクトハーフパンツを履きながら走った。
  • D-604ブルベ初投入。平地巡航の平均速度はCAAD8比でマイナス1km/h(体感)。当たり前だがロードバイクほどの巡航速度では走れない。その代わり11-34Tのおかげもあってヒルクライム時の平均速度がプラス1km/h以上になった(体感)。なのでアップダウンと平地がバランスよくあるブルベではゴールタイムに大きな変化は出ないと思われる。
  • Fablic Scoopの固さにまだ慣れておらず。今回のブルベで一番辛かった点。股の骨格変わるかと思った。
  • Paradigm Compは(当たり前だが)AL22に比べて重い。
  • SPYREの制動力に問題無し。今回はアップダウンが多い(というかそれが全て)ブルベだったが不足感を感じることはなかった。
  • 200kmだったのでライトはRN1500のみ。軽量化目的ではなく、サイコンのマウントの検証用スペース捻出のため。一応、念のため電池を入れない状態でエコノムフォースも持ってった。
  • 念のためモバイルバッテリーを持って行ったが使わず。200kmはいらないかも。

 

(おわり)

f:id:tagokem:20220403094307j:plain

 

電子機器の雨対策のこと


大雨予報だったBRM326名古屋300kmでは、念入りに雨対策をした。

今回はその結果について。
誰かの雨対策の参考にでもなれば。

 

前照灯

 

装備概要

エコノムフォースx2を使用。
内部ユニット、ボディ、ロックキャップの3パーツで構成。

防水対策

  •  パーツの継ぎ目を絶縁テープでふさぐ
  • スイッチ部は養生テープでカバー(バッテリー残量インジケーターを確認する必要があるため、素材が薄い養生テープを使用した)

f:id:tagokem:20220401062436j:plain

f:id:tagokem:20220401062445j:plain


結果

  • 絶縁テープでふさいだ箇所はほぼ浸水なし
  • 養生テープでふさいだ箇所は多少浸水

f:id:tagokem:20220401062456j:plain

 

コメント

ライト部にも絶縁テープがかかっていたため、加熱で溶けたり燃えたりしないか心配だったが問題なかった。光量がそんなに強くないライトだったからかもしれない。
養生テープを貼ったスイッチ部だけ浸水が多かった。粘着力が弱いうえ粘着側に凹凸があるため浸水しやすかったと思われる。
養生テープの周囲を絶縁テープで塞いだ方がよかったかもしれない。


尾灯

装備概要

キャットアイリフレックスオートとオムニ5を使用。
いずれもボディ、レンズの2パーツで構成。

防水対策

  • パーツの継ぎ目を絶縁テープでふさぐ
  • スイッチ部も絶縁テープでカバー

f:id:tagokem:20220401062616j:plain

 

結果

内部に多少水滴あり

f:id:tagokem:20220401062640j:plain

f:id:tagokem:20220401062711j:plain

 

コメント

リフレックスオートは浸水無し。

オムニ5は内部に水滴がついていたが、致命的な浸水ではなかったように思う。(ちゃんと点灯するし)

電池交換が必要な箇所じゃないし、レンズ落下対策にもなるので、今後は雨対策に関わらずこのスタイルでいいかもしれない。


サイコン

装備概要

eTrex 20xを使用。
本体、電池カバーの2パーツで構成。
本体にはUSB端子の防水カバーあり。

防水対策

  • 画面含む上面全体を梱包用ラップで覆い、周囲を絶縁テープで固定
  • USBの防水カバーを絶縁テープでふさぐ
  • 本体と電池カバーの継ぎ目を絶縁テープでふさぐ

f:id:tagokem:20220401062927j:plain

結果

  • 上面は周囲が多少濡れた。画面に水滴はなし
  • USB防水カバ一部は浸水なし
  • 電池カバー内にわずかに浸水

f:id:tagokem:20220401062944j:plain

f:id:tagokem:20220401063022j:plain

f:id:tagokem:20220401063134j:plain

コメント

梱包用ラップ内や電池カバーにわずかな浸水あり。ただ、ほんのり濡れた程度で故障につながりそうな浸水はなし。完ぺきではないが悪くない結果。
過去にビニール袋を使用した時は、 雨量は今回の半分以下だったけど、雨対策が意味をなさないほど濡れたので。

サイコンの雨対策はほぼ成功したと思うが、一方で、この方法だと電池交換ができない。
IKEAの電池は20時間+もつため300kmブルベまでならこの対策でOKだが、 それ以上の距離を走る場合はもうーエ夫必要。


(おわり)