PC2〜PC3
トイレは何とか間に合った。
出すものを出したら小腹がすいた。
春巻きとおにぎりを食べる。
補助食品にプロテインとマルチミネラルも買った。
食うもん食って走行再開。
ここから10kmほどは大きな上りなし。
PC2のクローズタイムより1時間弱早く走れていたため、 少しのんびり走る。
途中、天心白菊の塔パシャ。
飛騨川バス転落事故の慰霊碑。
近辺の道路改良工事をするにあたり、近々、よいいち41美濃白川に移転すると聞いた。
今の場所にあるうちに訪れることができて良かった。
しばらく走って七宗第一トンネルを通過。
トンネルを出てすぐの麻生橋を渡る。
上りがじんわりとスタート。
神淵川沿いの県道を走る。
斜度はきつくないが風が鬱陶しい。
しばらく走って関市イン。
軽快に坂を下る。
このブルベ、平地が全然ないな……。
道の駅平成の前を通過。
特徴的な名前。
令和の直前によくメディアに取り上げられていた。
過去のブルベでここのイチゴサンドを食べたっけ。
道の駅を通り過ぎると分岐が登場。
ここからまた峠道。うへー。
足元に濡れた葉っぱが散乱している。
昨日の雨の影響だろうか。
滑らないように注意しながら走る。
またまた気温を確認。
14℃。
温かくはないが寒さは和らいだ。
着用しているウェアは10〜15℃対応。
なのでこれ以上気温が上がると暑くなる。
わがままだなと思いつつ気温キープを願う。
あれこれ考えていたら「見坂峠」の看板を発見。
てことはヒルクライムは終了だ。
曲がりくねったカーブを軽快に下る。
途中、勢いよく一人の参加者に追い抜かれた。
と思ったら急減速。
ゆっくりこちらを振り返る。
「もしかして、うしさんですか」
うおおおぉぉ!
これアレでしょ。
勝負挑まれる奴でしょ。
俺知ってる。
弱虫ペダルで読んだもの。
勝負して負けた方がブルベカードを捨てるとか、そういうバト…
「名古屋300kmでウェアを拾ってくださってありがとうございました!」
BRM326名古屋300kmでウェアを落とした方だった。
面と向かっては初対面だし、自分はBRM326名古屋300kmと違う自転車なのになんで分かったんだろうと思ったが、SNSなどの少ない情報で特徴を把握していたらしい。
凄腕の探偵か。
色々話してみたかったが、拾った側が多く語ると恩着せがましくなるし、名古屋300kmの記録だけ見ても相手は足がべらぼうに早い。
相手のペースの邪魔をしてしまいそうなので、お礼や挨拶の言葉を少しかわしたのち、それぞれの走行ペースに戻って別れた。
いつかまたゆっくり話せる機会があるといいなぁ。
驚きの邂逅後、坂を下りきって美濃の町に突入。
PC3に到着した。
(つづく)