6日目
ホテルの食堂で朝食を食べる。
自炊じゃないのでめっちゃ楽。
腹一杯食べてホテルを出発。
輪行で北見駅→遠軽駅へ。
網走のホテルが高くて北見に来たけど、輪行代でむしろマイナスになってしまった。
遠軽駅で自転車を組み立てながら、話しかけてきた地元の方と談笑。
準備を整え、国道242→239号で紋別へ。
大した苦労もなく紋別到着。
有名なカニの爪パシャ。
眺めていたら海鮮が食べたくなったので寿司屋へ。
シンプルだけどうまい。
走行再開。さらに北上。
のどかな海沿いをひた走る。
道中特に見るものもなく、興部町イン。
少し早いが、今夜の寝床である道の駅のライダーハウスに移動する。
……が、コロナ禍で閉鎖していた。なんてこった。
ガッカリしながら売店で牛乳を購入。
一気に飲み干す。
牛乳が名産の町だけあっておいしい。
自転車を点検しながら、今夜の寝床を考える。
ライダーハウスは閉鎖。
紋別の宿はちょっとお高い。
ここより北にはいくつかキャンプ場がある。
枝幸町にはホテルや民宿もあるらしい。
答えは出た。
自転車のブラケットを締め直して、北へ向かった。
興部町をすぎると、いよいよ何もない。
海と空がただただ青い。
海沿いにキャンプ場があったので覗く。
もちろん閉鎖していた。やばいなぁ。
残る希望は枝幸町のみ。
急いで向かう。
枝幸町に到着。
日が沈みかけている。
まずは晩飯を確保することにした。
セコマで食材を大量購入。イートインで食い漁る。
同時にスマホで宿探し。片っ端から電話する。
休業と満室で無事死亡。ラブホすらなかった。
どうしよう。
唐揚げを頬張りながら考え込む。
飯を食ってる間に日は完全に没んでしまった。
30km先の浜頓別には道の駅とキャンプ場がある。
ただ、野生動物が多い暗闇を走るのは危険だ。
が、枝幸町には宿はおろか24時間営業の施設もない。
行くしかないか。
諦めて浜頓別を目指すことにした。
暗い。怖い。
でも星がめちゃくちゃキレイ。
天の川がはっきり見える。
今回の旅の目的の一つが「天の川を見る」だったのでゆっくり眺めたかったが、熊や野生生物の恐怖の方が強かったため、そのまま走り続けた。
なんとか走り切って浜頓別到着。
さいわい熊には遭遇せず。鹿と狐はでた。
(心臓止まるかと思った)
セコマでお茶を買って飲む。
カブで旅行中の若者に話しかけられたので談笑。
生きている喜びを分かち合う。
ああ、旅だなぁ。
その後はクッチャロ湖のキャンプ場へ移動。
利用料700円。やっぱり安い。
荷物を下ろしてテントを張る。
終わった途端にものすごい雷雨が。
走ってる最中に降られなくて良かった……。
風呂がないため手ぬぐいで体を拭いて就寝。
疲労と熊への恐怖のせいで、雷鳴も耳に届かないほど深い眠りに落ちた。
(つづく)