旅館
カーテンを開けると外は海水浴場だった。
道理で客が自分しか居ないわけだ。
この旅館の繁忙期は夏なのだろう。
勝手に納得した。
朝食の時間になったので食堂へ移動する。
食堂からも海が見える。
そんな事どうでもいいくらい米の量が多い。
3合近くある。おれ高校球児じゃないんだけど。
ただ、いつまた昨日のような目に遭うか分からない。
食える時に食っとくか。げふー。
部屋に戻って出発準備を開始。
荷物をサドルバッグに詰め込む。
玄関に移動し、自転車にバッグを取り付ける。
(パンクは大将に協力してもらって修理ずみ)
作業しながら大将と会話。
コロナ禍で客が4分の1まで減ったらしい。
観光が盛んな島でこの状況は本当にしんどそう。
自粛ももちろん大切だが、感染対策しながら可能な範囲で積極的に観光しようと思った。
大将に改めてお礼を伝え、出発。
県道26号を西へ。
途中、走ってきた方向を振り返る。
見事な採石場。
昨晩の恐怖を思い出した。
海を眺めながらのんびり走る。
ところどころに石の絵手紙がある。
いろんな絵柄があって楽しい。
しばらく走って道の駅 大阪城残石記念公園に到着。
資料館に石切道具などが展示されている。
一通り展示物を見学。
その後は売店でもろみアイス。
甘じょっぱくてうまい。
うん、満足。
走行再開。
上り下りを繰り返す。
しばらく走ると分岐点が登場。
島一周or土庄町ショートカットの分かれ道。
少し迷って島一周コースを選択。
分岐を右に進み、県道253号をひた走る。
多少きつい坂もあるが東側よりは穏やかな印象。
大きな苦労もなく土庄町に到着した。
土庄町
ファミレスやショッピングセンターがある。
さすが島一番の都会だ。
久しぶりのコンビニで一休み。
コーヒーを飲みながら地図を確認する。
目的地は目と鼻の先らしい。
さっそく移動する。
土渕海峡に到着。
世界で一番狭い海峡。
ただ、デコられ過ぎてて趣なし。
市役所で横断証明書だけもらって(100円)次の場所へ向かう。
土庄港前を通過して半島を一周。
遠回りしながらエンジェルロードに到着。
道は水没していた。残念。
昼食を食べようと思ったがピンとくる店がなかった(興味ある店が悉くテイクアウトのみの営業だった)ので、少し先の道の駅まで我慢することにした。
土庄町を離れて、国道436号をひた走る。
「道の駅左折」の看板が現れたので左折。
激坂ならそれも書いといてよ(泣)
400kmブルベ後の足で必死によじ登る。
瀕死になりながら道の駅到着。
売店と同棟にある飯屋は閉鎖中なので、隣接の施設内にあるレストランへ。
完全にがっつきグセがついてしまった。
危機は人を変える。
昼飯の後は売店を物色。
オリーブの新漬けを買って道の駅を後にした。
走行再開。
草壁港を通過し、昨日通った交差点に到着。
県道28号に乗り換えて南下する。
予定より少し早く港に着きそうなので寄り道。
もろみソフト。
昨日店前を通った時、帰りに必ず食うと決めていた。
もろみアイスとも違う風味でおいしい。
醤油と佃煮の匂いをかき分けてさらに南下する。
しばらく走ると看板登場。
坂手港に到着。マルイチ終了!
その後、フェリーで神戸港に戻って家にかえりましたとさ。
(おわり)
旅館。夜は暗くてよくわからなかったが、思いのほかデカかった
神戸側と比べて非常に質素なFT。
少し前まで復路無料キャンペーンをやっていたらしい。ちきしょう。
石の絵手紙。後日談の後味の悪さたるや。