3日目
テントを片付け朝食作成。
メニューは昨晩同様 水で戻したアルファ米。
だってライターないんだもん。
豚汁とコーヒーも水で溶かした。
あっという間に朝食を平らげ走行開始。
森進一の襟裳岬を聴きながら南へ向かう。
途中トレラン軍団とすれ違った。
何かのイベントかな。
特に苦労もなく襟裳岬に到着。
さっきまでの快晴はどこへやら。
濃霧が立ち込めて何も見えない。
先端までいったがやはり何も見えず。
アザラシ見たかったなぁ。
散策の後は売店で到達証明書をゲット。
ついでに昆布ソフトなるものを食う。
今まで食ったご当地ソフトで一番イマイチだった。
昆布パウダーが大量にかかっている
走行再開。
海沿いを北西に向かって走る。
店が点在しているので精神的にかなり楽。
ただ観光地はない。
特に見るものもないのでひたすら走り続ける。
襟裳岬を離れると次第に空が晴れてきた。
海がめっちゃきれい。
様似町イン。
アポイ岳のジオパークがあったので撮りまくる。
ブラタモリ大好きなもんで。
調子に乗って撮り過ぎた。
でも大満足。
走行再開。
競走馬の産地である新冠町や、数年前の地震で大きな被害を受けた厚真町を抜け、苫小牧イン。
フェリー乗り場前を通過して市街地に向かう。
少し探すと……あった。
サイクルベースあさひ。
前日にパンクしたのでチューブを買った。
北海道でスポーツ自転車を扱う店は貴重だ。
予備はまだあるが、買えるときに買っておきたい。
空気も補充してもらい出発。
今度はすぐ近くのみよしので晩飯。
みよしのの餃子うまいよー。
満腹。お次は風呂屋へ。
更衣室のテレビでは五輪の閉会式が流れていた。
盛り上がっているのか よくわからない。
でもコロナ禍で五輪をやりきれたのはすごいと思う。
湯に浸かること30分。
風呂からあがるとテレビが今度は大雨情報を伝えていた。
本州がエラいことになっている。
てか明日は道南も降るらしい。
うーん困った。
明日は洞爺湖でキャンプしたかったが厳しそう。
というか絶対無理だろう。
しばらく考え、室蘭の親戚を頼ることにした。
親戚に電話。事情を話す。
これで明日の心配はなくなった。
やる事はすべて終わったのでネットカフェへ。
フラットシート席で朝まで爆睡した。
4日目
起床。
幸いまだ雨は降っていなかった。
海側にでて海鮮屋を探す。
マルトマ食堂は休業中だったのでみなと市場へ。
ホッキうまい。
コンビニで飲み物を買って移動開始。
海沿いを走って室蘭を目指す。
昨日までと違ってトラックが多い。
事故らないよう慎重に走る。
曇天のせいで景色はイマイチ。
ウポポイなどの施設もあったが営業時間外。
残念だがスルーした。
登別、鷲別を抜けて室蘭市街地イン。
雨はまだ降っていない。
予報より雨雲が遅いようだ。
もったいないので地球岬に寄ることにした。
そして後悔した。
坂、坂、坂。この度一番の斜度。
車が多くて蛇行で負荷を散らすこともできない。
ペダルをぶっ壊す勢いで踏みまくる。
なんとか押し歩きせずに地球岬に到着。
思わず雄叫びをあげてしまい警備員に笑われた。
展望台にあがり太平洋を眺める。
地球の丸さがよくわかる。
晴れていたらもっときれいなんだろうなぁ。
反対側に周り、今度は内陸側を望む。
測量山と白鳥大橋がみえる。
あの橋を渡れば親戚の家がある。
そろそろ出発しようかな。
「白鳥大橋は自転車ダメだよ」
声をかけてきた観光ガイドが言い放った。
まじかよ。
親戚宅への遠回りが確定した。
どうせ遠回りするなら派手にするか。
そう考えて金屏風に向かう。
が、それも速攻で終わった。
警察が規制線を張っていたからだ。
どうも崖の下に人が倒れていたらしい。こっわ。
「30分後か、もっとか、いつ解除か分からんねー」
警察官が申し訳なさそうに言う。
お仕事ご苦労様です。
これ以上遅れると親戚宅に着く前に雨が降ってしまう。
残念だが往路と同じ道に戻って親戚宅へ向かった。
大荷物で激坂ダウンヒルこええぇぇ!
なんとか降雨前に親戚宅、到着。
晩飯を食いながらガキの頃のクソエピソードを蒸し返されまくったのち、4日ぶりの布団で泥のように眠った。
5日目
大雨。
函館ほかで土砂崩れとのことで、親戚宅に延泊決定。
北広島でおばのドコモガラケーを楽天モバイルに変更してきた。
(室蘭には契約できる場所がなかった。電波はあるのに)
6日目
雨は止んだ。
天気予報も問題なし。よっしゃ。
親戚宅に礼を言って出発。
国道37号を西に向かう。
途中の展望台で白鳥大橋パシャ。
室蘭を出るとアップダウンが増えてきた。
が、ブルベのヒルクライムほど辛くない。
疲労を溜めないように一定のリズムで坂を上る。
虻田イン。
道の駅で噴火湾を眺めながらアイスを食べる。
あぷた、あぶた、一体どっちなんだろうね。
(道の駅はあぷた表記だった)
豊頃で少し海沿いを離れる。
少し上らされたが、それほどきつくない。
橋の上から見えたる景色がきれいだった。
坂を下って海沿いにもどり長万部町イン。
フラットな道を延々と走る。
海風がきつい。
そろそろ昼食を取りたいがめぼしい店がない。
とかいって選り好みしてたら店自体が無くなった。
またやらかした。
結局、道沿いあった普通の定食屋でトンカツを食べた。
八雲町イン。
ここでキャンプしようと思っていたがハイペースで到着。
函館まで行けちゃいそうなのでスルーした。
森町を抜けるとルートは海から山へ。
坂が続いてしんどい。
というか速度が落ちるとアブがたかってキツい。
なんとか坂を上り切って大沼公園を通過。
途中にあったラッキーピエロにイン。
行列に加わって有名なバーガーを食べる。
うん、うまい。
走行再開。七飯町に突入。
日が暮れつつある市街地を駆け下りる。
そして。
どっぷり日が暮れた頃、函館に到着した。
観光客と路面電車の間を縫いながら宿を探す。
が、目星をつけていたライダーハウスが見つからない。
地図では到着してるのに。
仕方ないのでライハは諦め。
じゃらんアプリでホテルを検索。
駅前3500円で朝食つきの有料物件があったので飛び込んだ。
pekoさん謹製のロードバイク靴下を履かせて室内持ち込み
充電、シャワー、洗濯などなど。
一通りの作業を済ませ、市内で晩飯。
イカやジンギスカンを楽しんでホテルに帰還。
ニュース、天気をチェックして就寝した。
(つづく)
函館駅周辺の賑わい
出前一丁よりイマイチな塩味でびっくりした
襟裳岬付近の様子。伐採と強風で砂漠化しかけたが、人の手でここまで回復させたらしい。すごい。