デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM423近畿600kmのこと-1

 

スタート前


前日に敦賀イン。

以前は前泊など殆どしなかったが、BRM1106近畿400kmで「当日移動、そのまま出走」は眠気がやばいと思い知った。


23時チェックイン。
4時間後チェックアウト。
うーん不経済。
ネットカフェが無いので仕方がない。

ホテルからほど近いニューサンピアへ移動。
主催者が駐車場を借りてくれたので、ありがたく利用させていただいた。

自転車に乗って大通りを走る。
店や街灯で明るくて走りやすい。

5分ほど走ってスタート地点の敦賀駅に到着。
受付に権利放棄書を提出してリーフィングを受ける。
トンネルなどの注意点を確認をチェック。
その後は車検。

サイコン類の準備しながら軽くストレッチ。
定刻になったのでスタート。

BRM423 近畿600kmが始まった。

 

スタート~ PC1

国道8号→161号→8号で福井を脱出。
賤ヶ岳を越えて琵琶湖に出る。
長浜市の北エリアを横切り八草峠を越えて岐阜県へ。

のっけから峠の連続でしんどい。
何故か峠ごとに気温が低くなる。
一番寒い場所で10℃だった。
夜が思いやられる。




八草トンネルを通過。
揖斐川沿いに国道303号をひた走る。

久瀬トンネルを抜けたら303号を離れて県道へ。
谷汲をしばらく走り国道157号に合流。


特に問題なくPC1に到着した。

 

PC1~PC2

朝飯は出発前に食べたので、ここでの補給は軽めに済ませる。

走行再開。
似たような景色の中をしばらく走る。
途中モネの池パシャ。



気温が少し上がって走りやすくなった。
と思ったが、今度は若干暑くなってきた。
ちょうどいい気温てもんはないのかね。



タガラトンネルを抜けて郡上イン。
続く寺坂トンネルを抜けて、郡上の市街地に出る。

PC2手前に吉野家があったのでイン。
親子丼を頼んだ……のだが。

待てど暮らせど飯が出てこない。

注文から完食までに30分以上かかった。
吉野家でこんなに時間を食うとは。
時間ロスを嘆きつつPC2に到着した。

 

PC2 ~ PC3

補給食と一緒にレッドブルを買う。
この先は今回の最大標高である西ウレ峠。
途中で補給は難しいため念入りに準備した。

それでは、いざ、西ウレ峠へ。

……と意気込んだものの。
意外と斜度がキツくなくて走りやすい。
標高600~700mの間だけ多少しんどかったが、それ以外はぬるーっと攻略できてしまった。
こんなんでいいんだろうか。
それともレッドブル効果かな。


峠のピークで誰かが応援してくれてた。
素直にうれしい。
オッサンとは応援されることがほぼ無い悲しい生き物なので。

上りが終わって今度は下り。
バヒューンと駆け降りてあっという間に高山の町に到着。

そのままの勢いでPC3になだれ込んだ。

 

PC3~PC4

駐車場に車が多い。さすがは観光地。
長居は迷惑をかけそうなので、さっさと出発した。

「西ウレ峠が終わったし後はイージー

そう思いながら走っていると、足元で金属音が鳴った。
下を見ると見覚えのある金属片が。

「あークリートか」

SPD-SLを固定するネジが一つ無くなっていた。
今朝調整した際に締付けが足りなかったらしい。

さて困った。
高山に自転車屋がそうそうあるわけ……。



……あった。目の前に。

「これまでの運を使い果たしたかもしれない」

そう思いながら入店。
奇跡的にクリートネジの在庫あり。
さっそく買って取り付ける。

走行再開。
富山を目指して走る。
が、ペダリングがなんか苦痛。

どうもネジが外れたことでクリート位置がずれたっぽい。
このままだと膝を壊しそう。
仕方ないので停車して再調整した。

思わぬ形で時間をロス。
余裕がないわけじゃないが、 富山で寝るためには、余裕はあるに越したことはない。
睡眠時間確保のためペースを上げる。

宮川沿いに国道472号→471号へ走る。
少し走っただけで町の面影はなくなった。

トンネルやスノーシェッドをくぐりながら、川と木しかない道を進む。
とっくに日は沈んだ。
辺りは真っ暗。
街灯がない区間もあるため注意して走る。

と、急に後輪の突き上げがマイルドになった。

あまり考えたくないが多分アレだろう。
降車してタイヤを確認する。

「やっぱパンクか」

こんな場所でとはツイてない。
いやでもスローパンクだったのは不幸中の幸いか。

少し先の街灯があるスペースまでゆっくり移動。
その後、自転車をひっくり返して修理開始。
……したのだが。

柵の奥の茂みの中に、生き物の気配が。


どうもこちら意識している様子。
なるべく気にしないように作業を進める。

ウロウロ、ガサガサ

茂みの音は鳴り続ける。
ヘッデンで照らしてみたが何も見えない。
兎は小さいので見えなくても仕方ない。


ブルルン・・・・・・!


はいはい猪なんでしょ。
わかってるっつーの。

明らかにこちらに来たがってウロつく猪。
姿は見えないがキレ気味なのは伝わってくる。
俺が一体何をしたというのか。
とりあえずヤツが柵の切れ目に気づく前に修理を終わらせなければ。

大急ぎでパンクを直す。
……よっしゃ作業完了。
急いで脱出!


パァン!


マッハで再パンクした。


(つづく)

こういう場所をはしるとブルベっぽいなぁと感じる