PC3〜
コンビニには大量の参加者がいた。
ずっと一人だったのでクソ嬉しい。
ただ殆どの人は自分と入れ違いに出発していった。
自分も一緒に行きたかった。
が、この先には今回で一番キツい峠がある。
あせって進むより準備を整えることを優先した。
飯、ストレッチ、ルート確認。
準備オッケー。
走行再開。
国道256号をひたすら上る。
休憩したのにふくらはぎが限界寸前。
負荷をズラしながら坂を必死に上る。
道路わきの温度計をチラ見。
7℃。そら寒いわ。
風と寒さと痙攣に耐えながら標高1094mを上り切り、清内路トンネルに到着。
そのままの勢いでトンネルに突入する。
「寒い!」
上着を着忘れた。
が、トンネル内での停車は危ない。
仕方なく極寒の中を延々と下り続ける。
全長が1600mもあるため出口が遠い。
ようやくトンネルを通過。
凍死するかと思った。
停車して大急ぎでレインジャケットを着る。
防寒着(雨具だけど)はこれが最後。
これ以上寒かったらアウト。
曲がりくねった下り坂を慎重に下る。
寒さは何とか堪えられそうだった。ほっ。
妻籠宿を通過。
木曽川を渡る。
新賤母トンネルを越えて、その後は県道へ。
しばらく走って付知川を渡る。
その後は再び国道256号へ。
強風。深夜。 標高400m。川沿い。
寒い。どこかで休みたい。
そう思っていたら前方にコンビニを発見。
店前には大量の自転車が停まっている。
思うことは皆同じか。
吸い込まれるようにコンビニに入る。
店内でホットコーヒーをゲット。
五臓六腑に沁み渡る。
難所を越えたので少し長めに休憩した。
走行再開。
国道256号から国道257号へ。
舞台峠をひたすら上る。
標高は600mほどだが斜度はキツくない。
淡々と上っていたらあっさり終わった。
上った分、今度はダウンヒル。
風が強くて飛ばされそう。
落車しないように速度を落とす。
坂を下り切ると飛騨川に出た。
川沿いに北上するとあっという間に建物が増えた。
どうやら下呂についたらしい。
久しぶりのまとまった町灯り。
気持ちが軽くなった。
誰もいない下呂の夜道を一人静かに駆け抜ける。
せっかく来たので風呂に入りたい。
が、 深夜過ぎて店が開いてない。
それに時間的な余裕もない。
寂しいが風呂は諦めた。
下呂の中心地を抜けてしばらく走る。
ほどなくしてPC4に到着した。
PC4〜
ここでは飲み物だけ購入。
晩飯はPC近くのすき家で食べることにした。
飯というより温かい場所で仮眠したかったのが本音。
すき家に入店。
田舎の深夜とは思えない混み具合。
(半数以上はブルベ参加者だけど)
調理に時間がかかったおかげで結構寝られた。
ありがたやー。
飯を平らげて走行再開。
飛騨川の西側に移動して再びヒルクライム。
この時間に上る坂じゃない……。
新日和田トンネルを通過。
国道から離れて馬瀬川沿いを延々と南下する。
ペースよく走っていたら眠気が襲ってきた。
飯を食ったし、 そら眠くなるわな。
眠気に耐えながら走っていると小集団に追いついた。
が、事故を起こしてはまずいので追い抜いかせてもらった。
東仙峡谷を抜ける。
次第に少し空が白やんできた。
上之保方面へ曲がって放生峠に突入。
坂はきついがそんな事より道が悪い。
パンクしそうでこわい。
もうパンクはしたくないので慎重に上る。
峠を越えて関市イン。
下り基調の道を快走する。
道の駅平成の前を通過。
ここはBRM402中部200kmで走った道。
知ってる場所に出たので少し気が楽になった。
富加関ICを通過。
津保川沿いを南下し続ける。
長良川鉄道を越えて、最後のPCに到着した。
PC5〜
コーラとゼリー飲料を購入。
腹は減っていたが固形物はやめた。
たくさん食べるとまた眠気に襲われそう。
残り40km程度なので食事は完走後と割り切った。
走行再開。
ここまで来れば残りは市街地。
信号と車は多いが変死する心配は少ないので助かる。
朝の岐阜を軽快にかっ飛ばす。
美濃加茂、御、可児を通過する。
多治見を抜けると国道248号の坂。
鬱陶しいが清内路峠よりよっぽど楽。
途中で一緒になった4人組と一緒にがんばって上る。
アップダウンを越えて瀬戸イン。
最後の峠が終わり一気に坂を下る。
信号を渡って700mほど走り、道の駅に到着。
BRM514中部400km、 無事完走!
まじか。
駐車場代惜しさに続きを走ったら400kmを完走してしまった。
貧乏は強い。
受付でゴール手続きを済ませる。
問題なさそうなので多分認定されるだろう。
車に荷物を積み込み、 道の駅を後にする。
帰り道、あまりの眠気にコンビニの駐車場で仮眠しようと思ったら、シフトレバーをPに入れ忘れてコンビニに突っ込みかけましたとさ。
(おわり)
スタート直後のトラブルで時間に追われ続けたため、今回のブルベは殆ど写真を撮れず。残念だけど完走できただけマシか。