デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

北海道に行ったこと(2022年夏 ツールド道北 オトンルイにさよなら)-2

 

2日目

起床。
海を眺めながら朝飯のカップ麺を食べる。
船内レストランは朝昼晩バイキングのみ。
毎回食ってたら豚になってしまう。


飯の後は朝風呂へ。
寝汗が酷かったのでサーッと流す。

さっぱりした後はロビーで書類を提出。


一時上陸同意書。

太平洋フェリー仙台港で3時間停泊する。
その際、名古屋→苫小牧の乗客は申請すれば一時上陸できる。
ちなみに輪行の場合、自転車を持って降りることも可能。
仙台港の近くにはイオンやアウトレットモールがあり、それらの施設を周る有料バスもあるため、一時上陸を利用する人は結構多い。
自分はアウトレットモールに用事があるため一時上陸を申請した。


夕方。

仙台港に到着。
係員に再乗船証の番号を伝えて下船する。




仙台おさんぽライド、レッツスタート。
とはいえ、アウトレットモールまではほぼ一本道。
広い舗装路を軽快にかっ飛ばす。



突き当たりで赤信号
停車しクリートをはず……せない。

クリートが外れない。

とっさにガードレールをキャッチ。
危うく立ちごけするところだった。
なんじゃこりゃ。

ガードレールを掴んだまま足首をひねる。
が、クリートは一向に外れない。
仕方ないのでシューズだけ残して足を抜く。

「どうなってんの? ……あー」


ネジが2本なくなっていた。

残ったネジ1本が支点となって靴だけが回転、クリートはペダルに残ったままとなっていたようだ。
名古屋港までは車で送ってもらったため気づかなかった。

さて困った。
原因は分かったが何も解決していない。
とりあえずアウトレットに着いたので、クリートの件は保留して先に用事を片付けることにした。

駐輪場に自転車を止めてモール内を歩く。
歩くたびにクリートがずれて歩きにくい。
捻挫しそうになりながら目的地に到着。


モンベル仙台港店。
着替えのTシャツを忘れたため現地調達しにきた。
ついでに会員専用のスタンプラリーを押してもらうこなす。


ついでに店員に尋ねる。

「この店舗ってクリート売ってますか」
「申し訳ありません。当店では取り扱いがありません」

モンベルは自転車も作ってるけど、この店では扱いがなかった。
くそー残念。

駐輪場リターン。
スマホを取り出しGoogleマップを検索。

「確か近くにあさひがあったような……」

春にBRM501日本橋1000kmを宮城でDNFした。
この辺りはDNF後に宿泊した地域。
確か投宿後に寄ったサイクルベースあさひがあったはず。


「あった。ここから2kmか」

記憶は正しかった。
立ち寄ってもフェリーの乗船時間に十分間に合う。
念のため電話でクリート在庫を確認。
一つだけ在庫ありとのこと。
よっしゃ!

店舗に取り置きを依頼して出発。
クリートが嵌らないように注意して走る。

幸い平坦路で大きな苦労もなく、到着。
入店。店員に声をかける。


無事ゲット。

箱からネジを取り出して装着する。
試走。問題なし。解決!

まさか春のDNF経験がここで生きるとは。
何事も経験である。
日本橋1000の思い出の地(?)にも行けたし結果オーライだ。


その後、あさひ近くの牛タン屋で晩飯を食ってから再乗船。
洗濯しながら晩酌したのち、眠りについた。



3日目

朝食バイキング。
朝風呂。
その後は下船準備。

苫小牧港へは定刻通りに着くらしい。
結局台風に追い付かれることはなかった。
ありがたやー。

しばらくして苫小牧港に到着。
荷物を抱えて下船。



久しぶりの北海道。
相変わらず空が広い。


「それでは2022年北海道の旅、出発!」


フェリーターミナルから飛び出す。


ズガガガガッ


後方から衝撃と引きずり音。
緊急停車して後ろを振り返る。

リアキャリアが外れ、パニアバッグが地面に落っこちていた。



(つづく)




太平洋フェリー内には無料の水、お茶がある


台風から無事逃げ切れた