デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

北海道に行ったこと(2022年夏 ツールド道北 オトンルイにさよなら)-7

 

6日目

起床。
周りを起こさぬよう静かに荷造り開始。


まとめた荷物を持ってロビーへ移動。
朝食を食べながら天気予報を確認する。
今日は一日晴れるらしい。
やったね。

鍵を返却BOXに返してチェックアウト。
めちゃくちゃ快適なゲストハウスだった。
また稚内に来たらぜひ利用したい。

稚内駅前の交差点を左折。
防波堤ドーム前を通過する。
用事はないけど行かないともったいない。笑

その後は東へ。
少し走って目的地に到着。



ハートランドフェリーのフェリーターミナル。

稚内来訪は今年で3回目。
いつも宗谷岬に行ってばかりでは芸がない。
今年は趣向を変えて離島に行くことにした。

ターミナルに入って乗船券を購入。
自転車代も合わせて支払う。
輪行すれば自転車はタダだが下船後すぐに走りたいので今回は車両甲板に積んだ。

車とやバイクと一緒に乗船開始。
車両甲板で自転車を預けて客室に移動する。


座敷席に陣取って辺りを見回す。
船内はアウトドアスタイルの乗客がいっぱい。
利尻山に登るんだろうか。
そんな事を考えていたら強い眠気が。
そういや朝早かったんだ。
周囲の観察は程々にして寝ることにした。

1時間半後。
宗谷岬」が船内に流れて鴛泊港に到着。


荷物をまとめて船をおりると、目の前に絶景が広がっていた。


利尻山でけぇ!

オロロンラインからの眺めとは異なる圧倒的な存在感。
時間を忘れてしばらく眺める。
本当に利尻島に来たんだなぁ。

さて。

利尻島に行く」以外のプランなし。
港近くのキャンプ場に泊まる予定。
が、チェックイン時間までまだ数時間ある。
島を一周すればちょうどチェックイン時間の頃合いか。
そう考えて時計回りに走ることにした。

港を出て道道105号を東に走る。

少し走ると姫沼展望台への入り口が現れた。
が、クリートシューズではつらそう。
とりあえずスルー。

さらに少し走ると、今度は野塚展望台に到着。
高台ではなく普通のビュースポットのような感じ。
立ち寄ってパシャ。


港から見る利尻山とはまた異なる印象。
つい見惚れてしまう。
この調子だといつまで経っても一周できない。
撮りまくりたい衝動をおさえて走行再開。


余計なものが何もない。
初めての北海道で同じようなことを思った。
が、利尻島はそれをさらに濃縮した感じ。
走っているだけで気持ちが満たされる。

鬼脇町を通過。
オタトマリ沼もスルーしてさらに走る。

しばらく何もない時間が続き、仙法志御崎公園に到着。


ここから眺める利尻山もまた最高。
バッシャバッシャと写真を撮る。
アザラシのいる生簀?もあったが、オバァの連れた犬が吠えまくるせいか姿は見られなかった。
あのオバァの車がパンクしますように。

走行再開。

比較的涼しいとはいえド晴天。
喉が乾いたなーと思っていたら湧水スポットが。


うっま。
腹がタプタプになるまで飲んだ。

さらに走ると集落に到着。

そろそろ腹が減ってきた。
スマホで飯屋を探す。
ミシュランガイドに載ったラーメン屋を発見。
ただ、混んでて30分待ちらしい。
待ち時間の間に町を散策することにした。

通りをプラついているとソフトを発見。


飯との順番が逆になる。
が、胃に入れば一緒か。
深く考えるのをやめて入店した。


いや写真とのウニ量の違いが。笑

スプーン代わりの昆布でソフトと昆布粉をねりねりねり。
ある程度混ざった所で口に入れる。
ねっとりしていておいしい。
あっという間に完食してしまった。

ラーメン屋に戻ると、ちょうど順番が。
着席してラーメンを注文。


うまーい。

走行再開。
町外れの沓形港に立ち寄る。



礼文島行きのフェリーは時期によりここから出るらしい。
近くにはキャンプ場があるがこの辺りにはセコマや風呂がないので、自転車旅での利用は若干不便かもしれないなと思った。

さらに進む。
すると唯一「ここは絶対行く」と決めていた場所が登場。


ミルピス商店。
利尻島でしか飲めないご当地飲料の店。

店内は無人
案内板の指示に従って料金箱に金を入れ、冷蔵庫から商品を取り出す。

指示通りに軽くシェイク。
フタが吹っ飛んで全部こぼれたので、静かに拭いてから改めて料金を払って商品をとり出す。
今度は一切振らなかった。



味は、薄ーいカルピスのような感じ。
でも美味しい。
ご当地の味をしっかり楽しんだ。

瓶を返却して走行再開。
ミルピス商店を出て少し走ると自転車道の看板が。


正直、田舎の自転車道にはいいイメージがない。
手入れが行き届いてないことが多いからだ。
ただ、せっかく来たんだし、ちょっと走るか。
道道を離れて自転車道に突入する。


自転車道は予想に反して最高だった。

道がめちゃきれい。
砂利や小枝などの落下物が全く落ちてない。
景色も道道を走るより絶景が楽しめる。
今まで走った自転車道の中で一番楽しい。
余りに楽しすぎて一回引き返した。笑

自転車道を十分堪能して、道道105号に再合流。
利尻空港前を通過して、利尻島一周、完了!
あー楽しかった。

港前で休憩しながら時計を確認する。
ちょうどキャンプ場のチェックイン時刻。
他にも行きたい場所はあるが、混雑する前に場所を押さえることにした。

キャンプ場前の道の坂をよじのぼる。
勾配が結構きついが、長くはない。

しばらくダンシングしてキャンプ場に到着。

受付で料金を払ってテントを設営する。
こんな立派なのに600円以下とか、世の中何かが間違っている。


歪んだテントの中に荷物を放り込む。
よし、これで寝床は確保した。
観光の続きに行くか。

先ほど上った坂マッハで下り、ちょっと曲がって到着。


ペシ岬。
知床のオロンコ岩のように、上に登れるらしい。
自転車を置いてレッツ登頂。


すんげぇ激坂。
シューズぶっ壊れそう。
訪れたことを後悔しながら必死に登る。

なんとか頂上に到着。
がんばった甲斐あって眺めは最高だった。




夕陽に染まる港町。利尻山
時間を忘れて景色を眺める。
その後は往路以上に苦労しながら下へおりた。

セコマに寄ってからキャンプ場リターン。
買ってきたものをテントに放り込む。
着替えを取り出し、今度は近くの温泉へ。


入湯料が安いうえコインランドリーまである。
至れり尽くせりだ。
洗濯の間にゆっくり汗を流した。

風呂から上がりキャンプ場に戻る。
空にには星が輝いていた。
思わずパシャ。


いい一日だ。
空を眺めながら、しみじみ思った。


(つづく)


稚内港にあったガンダムマンホール。防波堤ドームとのダジャレ?

 


どこをとっても絶景

晩飯は北海道産のアルファ米

自転車道はキャンプ場近くにもある。自転車専用の橋まであり眺めは最高…らしい。存在を知らずスルーする痛恨のミス。ぐぬぬ