6時半、起床。
体が軽い。
布団で寝ると回復するなー。
身支度をして朝食会場に移動する。
うおぉ、海鮮丼コーナーがある。
これで素泊まりにプラス千円って。
もうちょい客から搾り取ってもいいと思う。
大満足。
部屋に戻って二度寝。
滅多に利用しないお高いホテル。
ギリギリまでしゃぶり尽くしたい。
たっぷり寝たのち起床。
荷物をまとめてチェックアウト。
おせわになりましたー。
今日は移動日。
中標津空港から愛知に戻る。
当初は空港までは自走も考えていたがもう自転車乗りたくない。
素直にバスを利用することにした。
(釧路→中標津は電車がないので)
「おはよーさん」
バス停で中部1000を一緒に走った子と合流。
地元の女子高生と談笑しつつ輪行準備をする。
定刻通りにバスが到着したので乗り込む。
2時間後。
中標津空港に到着。
思ったよりも大きな建物。
木材が使われてておしゃれー。
搭乗手続きまでかなり時間がある。
てなわけで、まずは昼飯。
ホタテカレーうっま。
具がマジでホタテばっかやん。
食後は土産コーナーを物色。
ついでに哀願してプチプチを譲ってもらう。
快く譲ってもらえた。
ありがたやー。
自転車にプチプチを巻いていたら搭乗手続きの時刻に。
自転車を抱えて窓口に移動する。
「従価料金の設定をお願いします」
受付の女性に伝える。
従価料金は補償制度。
価格申告をしない荷物の場合、航空会社が原因で荷物が破損すると15万円まで支払われる。
15万円以上の荷物は金額を申告して15万円を超える額につき1万円ごとに10円の従価料金を支払うと申告価額を賠償限度額としてもらえる。(参考:https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/baggage/accident/ )
従価料金は任意なので申告しないと設定されない。
自分は19万円で申告したので40円の支払いとなった。
従価料金は補償枠の拡大であって輸送方法は変わらない。
が、荷物がかなり丁寧に扱われる(ことが多い)。
40円で輸送リスクが減るなら安いもの。
とりあえず設定してもらった。
係員に伝えたところシールを貼ってくれた。
ありがたやー。
ただ別の係員が初手でNG箇所を握りよった。
二人で即止める。
大丈夫かオイ。笑
その後は保安検査。
無事に通過して道東っぽい掲示物を見ながら飛行機に移動する。
飛行機までは徒歩移動。
小雨が降ってて寒い。
世界6位の航空会社と思えないほど親しみやすいデザインの案内板で注意事項を確認する。
テイクオフ。
プロペラ横は初めてで緊張する。
1時間後、丘珠空港に到着。
今回の飛行機はコードシェア便。
予約はJAL一本だが、JAL便は中標津ー丘珠まで。
丘珠ー名古屋はFDAに乗り換えとなる。
預けた荷物をピックアップしてFDAの窓口に向かう。
「輪行箱はこちらになります」
係員が白い箱を持ってきた。
FDAには輪行箱の無料貸出サービスがある。
JAL窓口で「可能なら丘珠からFDAの輪行箱を利用したい」と伝えたところ取り次いでもらえた。
ありがたやー。
自転車を輪行袋から取り出して箱に移す。
小さめの箱なのでホイールは別収納で預けた。
FDA便の従価料金を支払い、手続き完了。
急いで保安検査へ向かう。
ビットを抜いたトルクレンチをめぐって保安と話し合い。
ビット無し=工具として使えないから手荷物に入れた。
が、丘珠の保安的にはよく分からんけど(意訳)ダメらしい。
でも保安がダメと言ったら絶対。
空の安全はそうやって守られている。
結局、預け荷物として輸送してもらえることになった。
ありがたやー。
雨はすっかり上がっていた。
キリッと冷えた空気の中を飛行機まで歩く。
まさかの前後席。笑
今回はつくづく彼との旅だった。
縁とはそういうものなのかもしれない。
テイクオフ。
北海道が遠ざかる。
充実感。寂しさ。
過酷ながらも満たされた日々。
色んな思いが胸の中を駆けめぐる。
……そこに焦燥感がダイナミック参戦。
「やべぇ!空港にカメラ忘れた!」
感傷は引っ込み、頭の中はカメラで一杯になりましたとさ。
(おわり)
名古屋空港からタクシー乗ったら超速で料金が上昇して泣いた