デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

充電機器のこと


春の1900km用にバッテリーと充電器を買ったのでレビュー。

なお、同時期にVOLT800NEOも買ったけど色んなサイトでレビューされまくってるので割愛。

 

モバイルバッテリー

これを買った。
https://amzn.asia/d/15NS6em

重視したのは以下2点。

容量

1900kmで使った機器のバッテリー容量は以下の通り。

  • VOLT800NEO:4800mAh
  • VOLT400:3400mAh
  • RN1500:5000mAh
  • Xaomi 11T pro:5000mAh
  • iGS630:1300mAh
  • Rider 750SE:不明(iGS630並と推測)

強行軍で2日野宿とかになった際にこれらを充電できる容量が必要なため20000mAhを買った。
一度に全機器の電池が切れることはまず無いんだけどね。


充電速度

以前持っていた20000mAhバッテリーは満充電に11時間かかった。
大容量でも充電時間が長いと意味がない。
ブルベ中の仮眠時間が3時間程度なので、その時間内で充電可能な製品を選んだ。

 

使った感想

いいところ

容量や充電速度は文句なし。
60W給電できるため急速充電に対応したスマホの充電も早い。

イマイチなところ

接続端子の位置。
上下に1口ずつあるが片側にまとめて欲しかった。
縦収納して給電すると1口しか使えないし、横収納だとフロントバッグの幅ギリギリになり、バッグやケーブルに負荷がかかる。
(ただ工夫すれば何とかなるので致命的な問題ではない)



充電器

買ったのはこれ。

https://amzn.asia/d/fYnjAmR

買った理由

モバイルバッテリーを急速充電するために買った。
モバイルバッテリーだけなら30W入力で十分。
なのに65W対応を買った理由は「スマホ充電」。
自分のスマホ120W充電に対応している。
120W充電自だと30分ちょいで満充電。
なので65Wなら1時間程度。
これなら仮眠や飯のついででも十分に充電できる。

また、この製品はなぜかずっと30%引きのクーポンを配布している。
性能に対して一番安かったのもこの製品に決めた理由の一つ。
これ以上を求めると高いしデカいし重い。

製品仕様

使用数と位置によってW数が変わる。
3口同時に使っても45W給電は可能。
(画像:https://amzn.asia/d/fYnjAmR より引用)

1ポート使用時

2ポート使用時

3ポート使用時

使った感想

軽量小型でモバイルバッテリーと同時持ちしても苦にならない。
実売3000円台は出力を考えると安いし、スペック詐欺もないので、かなり気に入って使っている。
唯一気になるのは端子間の距離。
小型ゆえ仕方ないがかなり近い。
ケーブル同士の厚みを確認してから使わないと干渉することがある。


どちらの製品もブルベで活躍中。
今後もガシガシ働いてもらう予定です。


(おわり)


装備のこと(BRM706近畿600kmの場合)


BRM706近畿600kmの場合

気温 21℃〜43℃(サイコン記録)
天気 晴れ
風  北西?(大体向かい風)

 

雑感

  • 最高気温43℃。暑さ対策をしていなかったら命が危なかった。走りごろのコースで晴天なのにDNFが11人いたし、あながち大袈裟ではないと思う。
  • ステンレスボトルのおかげで氷が尽きることなく走れた。暑さ対策で一番役に立ったアイテム。
  • 塩GELを熱中症気味の人にあげたら汗が出るようになったと言われた。経口補水液の代わりとして十分役に立ったと思う。人体実験が終わったので今後も持ち歩く予定。
  • 塩熱サプリは2RUNの下位互換の位置付けで持っていった。途中こまめにポリポリポリ。おかげで足攣りやミネラル不足が防げた。ただ本来の用法より大量摂取した。危ないので同じ使い方は他人に勧めない。
  • 日焼け止めを塗るために足の毛を剃ったら汗や雑菌で毛穴が腫れまくった。今後は除菌グッズも必要か。
  • 日焼け止めは効果大。2日間半袖レーパンで過ごしたが、ゴール直後の風呂でも日焼けの痛みは感じなかった。
  • 今回は夜間の峠越えがなかったためヘッデンなし。ヘルメットにブラケットだけつけて、日御碕の往復時のみVOLT400をヘルメットにつけた。
  • フロントフォークにボトルケージは使い勝手がかなり良かった。空気抵抗増も感じない。今後もうまく活用しようと思う。

 

自転車

  • DAVOS D-604
  • ブレーキ、リアディレーラー以外105(5800)
  • リアディレーラー アルテグラ(6800)
  • TRP SPYRE-C
  • CS-R7000 11S 11-32T
  • フルクラム Racing3 DB
  • スペシャライズド パワーサドル
  • タイヤ コンチネンタル ウルトラスポーツ 25c
  • Magene EXAR TPUチューブ
  • FRライト
     キャットアイ VOLT800
     キャットアイ VOLT400
  • RRライト
     OMNI 3 x 2
     TIGHT KINETIC TL-LD180K
  • サイコン
     etrex 20x
     iGPSPORT IGS630
  • CATEYEのベル
  • ボトルケージx4

  • ボトル
     ポカリスエット900ml(+ボトルキャップアダプター)
     ポディウム 750ml+シャワーキャップ
     DAVOS ステンレスボトル

     

  • XOSS ケイデンスセンサー
  • ワイヤー錠

服装

  • モンベル サイクルヘルメット
  • モンベル ステンレスキャップシェード

  • ワークマンで買ったヘルメットインナー
  • Halo I はちまきタイプ
  • 手ぬぐい(首巻用)
  • ヘルメットライト
     トライスター
  • 四国一周半袖ジャージ
  • デカトロンのレーパン
  • 反射ベスト
  • (ワークマン アームカバー)
  • パールイズミ 指なしグローブ
  • モンベル サイクルソックス
  • 白SIDI MEGA

収納

日の出テント製フロントバッグ

  • キャットアイBA-3.4
  • USBケーブルx2
  • モバイルバッテリー20000mAh
  • AS2pro(電動ポンプ)
  • R250ポンプヘッド

  • ボールペン
  • スマホ

TIOGA ステムバッグ

  • 塩GEL
  • 塩熱サプリ
  • ジェル状の補給食
  • アネッサ(日焼け止め)
  • プロテクトJ1
  • BCAA

ツールケース

  • 手動ポンプ
  • タイヤレバー
  • タイヤブート
  • パンク修理パッチ
  • タイヤグライダー
  • 交換用チューブ4本(うちTPU3本

トピーク バックローダー9L

  • ブチルチューブx2
  • モンベル バーサライトジャケット
  • モンベル バーサライトサイクルパンツ
  • 輪行時用パッカブルリュック
  • 輪行袋
  • ホイールバッグ
  • ホイール保護軸
  • Ponicさん製エンドプロテクター
  • Tシャツ
  • ハーフパンツ
  • 手ぬぐい
  • CPAP

財布

  • 現金、カード類
  • 2RUN
  • パンシロン
  • ブレーキパッド調整用アーレンキー


(おわり)

 

BRM706近畿600km姫路 出雲詣のこと-2

快活クラブ 松江店

松江店にはシャワーも洗濯機もなかった。
汗まみれなのにどうしよう。

とりあえずトイレで全身を拭く。
ウェアはアルコール消毒。
出来るのはこれくらい。
後はウェアが乾くのを祈って横になった。


2時間後、起床。


濡れたウェアを着て予定より1時間早く出発。
今日も休憩で時間を食うだろうと時間を早めた。

快活クラブを出て朝食。
食べられるうちに食うべし。

走行開始。

川津バイパスを東に走る。
少し走って通過チェックに到着。

すでに蒸し暑い。
ポカリを水を買って出発。

川津バイパスを北上。
途中で右に折れる。



中海堤防道路
湖上を走っているようで面白い。


汽水湖を渡って江島工業団地に到着。
有名なベタ踏み坂を上る。
勾配はキツくないが、やっぱり蒸し暑い。

弓ヶ浜半島に到着。
近くに境港があるが早朝過ぎる。
どうせ店は開いてないので先へ進む。

米子イン。

ずっと平坦路。
めちゃ走りやすい。
これなら時間に余裕ができそう。
と思ったが。

「眠い……」

睡魔。
仕方なくコンビニにイン。
水分補給して仮眠する。
こんなことなら快活で寝ときゃよかった。

25分後、走行再開。

半島を脱出。
右手に大山を眺めながら国道9号を走る。
一桁国道ながら田畑に囲まれたのどかな道。
大山の雄大さが一層引き立つ。

途中で国道を外れ、海沿いの道へ。
細かいアップダウン。
海岸線はどこもこんなもん。
激坂はないので淡々と走る。

国道9号に戻ったり外れたりを繰り返し、小さな町内を通過。
前方に銅像が見えたのでストップ。

そういや鳥取は作者の地元だっけ。
他の銅像は見つけられず。
後で調べたら結構近くにあったっぽい。
痛恨のミス。



コナンゾーンを通過。

非常に暑い。
たまらずコンビニで水と氷を購入。
ついでに少し仮眠する。

走行再開。

泊・東郷ICを通過して鳥取市イン。
鼻とか崎ばっか。
もちろんアップダウンの連続。



その後は海水浴ゾーンを通過。
山陰の海岸沿いを嫌というほど満喫して、PC3に到着した。

 

PC3

「やばいなー」

仮眠で時間を食った。
が、問題はそこではない。
固形物が喉を通らなくなった。

「まさか麺すら食えんとは」

おにぎり一口で吐き気。
カップ麺もスープ以外は無理だった。

休めば食えるかなと1時間仮眠。
起きておにぎりをかじる。
おええぇぇ。
大ピンチ。

残りは130km。
普段だったら騙し騙しでいける距離だが。

「登坂区間が邪魔だなぁ……」

PC3後には標高800m弱の峠越えがある。
この暑さで、飯を食わずに、800mアップ。
DNFが頭をよぎった……が。

「交通費めちゃかかるじゃん!」

現在地からだと電車だけで2万弱かかる。

「50km走れば後は下り! 続行!」

今回もお金を選択。
ゼリー飲料を大量購入して走行再開。

国道29号を南下。
桁違いの暑さに思わずサイコンを確認。

41℃オーバー。
誤差を考えても相当暑い。
気温はその後43℃を突破
たまらず山陰に避難する。



「峠まではセーブかな」

いまデブが踏んでも消耗するだけ。
峠までは休憩を多めにとって、峠後にスパートをかけることにした。

走行再開。
水を頭や体にかけたり、氷水でうがいしたり。
絶えず体を冷やしながら坂を上る。
と、あっという間に水が尽きた。
仕方なく道の駅イン。

「おつかれさまでーす」

何度か会った夫婦の参加者が。
旦那さんの方がぐったりしている。
皆この暑さはキツいようだ。
自分も気をつけないと。

道の駅を出て、八東川沿いを南下する。
足の裏がずっと暑い。
道の駅で靴を脱いで休んだがダメっぽい。
しばらく我慢したが、限界。
東屋で止まって裏の水路に足を突っ込む。



「極楽ぅ〜」

足の疲れがすっ飛ぶ。
が、謎の水中生物に襲われたためマッハ撤退くっそ。
それでも暑さと疲労はかなり和らいだ。

東屋近くの自販機で水分補給。
すると道の駅で会った夫婦が現れた。
旦那さんはさっきよりしんどそう。

「良かったらこれどうぞ」

塩GELを渡す。
熱中症なら多少でも効果はあるだろう。


「しょっぱーい」

旦那さんの口がきゅうーっとなった。
効果が出ることを願いつつ走行再開。

ここまで素直だった道がうねり出した。
ということは。
最後の力を振り絞る。

戸倉峠、踏破。
なんとか上り切れた。

長く涼しいトンネルを抜ける。
その後はダウンヒル
途中の道の駅で休憩したのち、PC4に到着した。

 

PC4

参考クローズタイムを超過。
道の駅で休みすぎた。
空腹と暑さが限界だったので仕方ない。

「オンタイムに戻るまで巻くか」

最後の街中は信号が多い。
ここで一気に勝負をかけることにした。

PCでさっきの夫婦と合流。
三人で一気に坂を下る。
国道29号に出ると少しだけ坂が。
脚力で一気に上る。
その後は再び下り坂。

「あかん腹減った」

急に足が回らなくなった。
夫婦から千切れてペースダウン。
ただ時間内ゴールできる範囲まで回復した。
後は無理なく走ればいいだろう。

メカトラに気をつけながらゆっくり走る。

市街地にリターン。
昨日見た風景が現れた。
ゴールまで後少し。

大きく迂回して線路を渡る。
そして。


BRM706近畿600km姫路 出雲詣、完走!

風呂洗濯なし飯食えず40℃オーバー。
ピンチの連続。
クローズ20分前ゴールだったし、快活を1時間早く出ていなければ危なかったかも知れない。
とりあえずDNFで交通費が飛ばなくて本当に良かった。

ゴール受付で夫婦と再会。
塩GELで汗が出るようになったらしい。
ゴールもだが体が無事で良かった。

ゴール後はスタート前と同じホテルにイン。
兵庫の友達と合流して風呂屋で汗を流す。
晩飯も施設内で済ませてホテルに帰還。
泥のようにぐっすり眠り、翌朝帰りましたとさ。


(おわり)

こんだけプッシュされてたら連載はまだまだ続きそう

ゴールで能登地震災害支援の反射リストバンドが売られていたのでゲット

 

BRM706近畿600km姫路 出雲詣のこと-1

スタート前

在宅ワークを終えて電車に飛び乗る。
金曜日。
帰宅ラッシュの前に電車に乗らないと輪行袋がボコボコにされる。

愛環→JR→新幹線と乗り継いで姫路駅に到着。

時刻は21時ちょっと前。
ブルベのスタートが4時なので早く寝ないとやばい。

快活クラブで寝るつもりだったが激安ホテルがあったので変更。
自走でホテルに向かう。

自転車を室内保管させてくれるホテルだった。
ありがたやー。

部屋に入って洗濯、風呂、飯、荷物整理。
怒涛の勢いでミッションをこなす。
全てを片付け大急ぎでベッドに潜る。


5時間後。


もっと寝たい気持ちを我慢して起きる。
朝飯を平らげチェックアウト。
お世話になりましたー。

スタート地点はホテル所すぐ近く。
……のはずだが土地勘がなさすぎて迷子。
到着時にはブリーフィングは終わっていた。
あちゃー。

最後尾に並んで受付と車検を済ませる。
そうこうしてる間に他の人達は続々と出発。
のっけから一人旅が始まった。

 

スタート

暗い姫路の町を走る。
日はまだ出ていないのに蒸し暑い。
先が思いやられる。
と、思いきや。
町を抜けるにつれて涼しさが。
木が増えたし川沿いの道だからかな。
とりあえずホッとした。

のんびり走って岡山県イン。
そのまま西走してPC1に到着した。

PC1

「あっつー」

大して走っていないが、暑い。
ついダラダラしてしまう。
結局PC1で30分も使ってしまった。

走行再開。

町が終わってひたすら田舎道。
川、山、木。それしかない。
初めて来た時は退屈と向かい風で気が狂った。
もう慣れたため死ぬほど我慢して耐える。

真庭市イン。

ヒルクライムがスタート。
だらだらと坂を上る。
暑いのでこまめに休憩を挟む。

広島県イン。
その後、坂を下ってPC2に到着した。

PC2

昼食休憩。
暑さであまり食欲はないが、食べないと死ぬ。
胃に入る限りは固形物を食べる。

40分ほど休んでから走行再開。
坂を上って分水嶺パシャ。



何もない道をひたすら走る。
暑さが勝っちゃって坂にキツさを感じない。


島根県イン。
この辺り分水嶺が多いなー。

おろちループを下って通過チェックに到着。
道向かいの東屋で休もうとしたらアブに襲われたためマッハ離脱。
坂を下った先のファミマで仕切り直しの休憩を挟む。

休憩後は下り基調の勢いに任せてガンガン走る。
日没で気温が下がったこともあって走りやすい。

出雲市イン。

ノンストップで稲佐の浜に到着。
夜なのに観光客が結構多い。
ぶつからないように気をつけて走る。

大社御碕線に入るとアップダウンが登場。
真っ暗。カーブも多い。
そして通過チェックで折り返してきた参加者が坂を下ってくる。
事故らないように稲佐の浜以上に慎重に走る。

到着。疲れた。

夜間の参拝は迷惑になる。
写真を撮ってすぐに折り返し。
先ほど来た道をガンガン下る。


出雲大社前を通過。
明るいうちに来たかった。
暑さでダラダラしすぎたか。

一畑電車沿いに東へ走る。

だんだん眠気が出てきた。
仮眠予定の松江市まで後ちょっと。
グミや氷をかじってなんとか耐える。

宍道湖に到着。

「おー天の川だ!」

宍道湖の上にデカデカと白い帯が流れている。
カメラ持ってこればよかったなぁ。
梅雨明け前で置いてきたことを悔やんだ。

眠気と死闘を繰り広げながら松江イン。

突然都会になった。
車が脇をガンガン走っていく。怖い。
でも街灯のおかげで眠気がちょっと収まった。

町の途中でコースアウト。
少し南に下って到着。



快活クラブ松江店。
眠気にやられるまえになんとか辿りつけた。
助かったー。

早速入店。
個室を選んで部屋に荷物を置く。
その後は再び受付へ。

「シャワーと洗濯機はどこですか」
「すみません、松江店にはありません」


地獄はここから始まった。


(つづく)



名古屋駅に行ったら住よし食わなね