デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM320近畿600kmのこと-4(走行レポート後編1/2)

 

PC5〜PC7 


あやうくウンコでDNFするところだった。

約20分のタイムロス。

便意でPCに気づかなかった自分を呪った。

補給もそぞろに再出発する。

このPCでのミスが最後まで自分を苦しめた。

 

信号待ちしていると、前を走っていた参加者に声をかけられた。

先を譲ってくれるとのことだった。

ありがたかった。だが疲労と慢性的な眠気で足が回らない。

すぐに落ちるのでこのまま走ると伝える。

すると、男性が一緒に走ってくれることになった。

申し訳ない気持ちとありがたい気持ちでいっぱいになる。

 

2人で早朝の「夕焼け小焼けライン」を駆ける。

空が明るくなり、海の色が黒から青に変わる。

綺麗な景色のおかげでしばし疲れを忘れた。

グゥぅーッ!

空腹は忘れられなかった。

 

コンビニでパンとコーラを購入する。

本当はゆっくりたくさん食べたかった。

でもPC6でのタイムロスで地味に時間に余裕がない。

それにいつまた睡魔に襲われるかわからない。

補給は最低限にとどめ、先を急いだ。


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途中、下灘駅で写真を撮りつつ、PC6到着。

太陽が昇り気温が上がったので、春着に着替える。

ここからもう1人、一緒に走ってくれる方が現れた。

ありがたい。

トレインを組むわけじゃないので速度は変わらない。

でも、誰かと走るのは純粋に楽しかった。

 

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佐田岬の入り口に差し掛かる。

ここからアップダウンの連続だ。

気合を入れる。

実際に走ってみると予想よりは辛くない。

というか、他にもっとしんどいものが。

 

眠い……。

 

再び睡魔に襲われた。

たまらずバス停のベンチに倒れ込む。

2人には先に行ってもらった。

 

5分後、走行再開。

短睡眠で復活する体質でよかった。

急いで2人を追う……つもりだったが待っていてくれた。

制限時間があるのに申し訳ない。

 

辛抱強く上り下りを繰り返す。

風力発電の風車や道の駅を通り過ぎ、最後の坂を下る。

 

PC7到着。

長い長い佐田岬が終わった。

 

PC7〜九四フェリー 

思っていたより早くPCに着いた。

これなら一本早いフェリーに乗れるかもしれない。

フェリーは1便/時間。

一時間の差はでかい。

ただ、本当に時間がギリギリだった。

レジ前の適当な商品をつかんで精算する。

レシートを受け取りすぐに出発。

フェリー乗り場に駆け込む。

 

ギリギリセーフ。

 

大急ぎで自転車を輪行袋に詰め、乗船。

愛媛から大分までの短い船旅が始まった。 

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本当は船内で昼食を取るつもりだったが、食品を買う暇がなかったため諦めた。

充電系をセットし、耳栓アイマスクを着用。

準備OK。マッハ爆睡。

それまでためこんだ眠気を一気に吐き出した。

 

70分後。

 

大分に到着。

文字通り、最後の山場に突入した。

 

(つづく)

終わらなかったのであと一回続きます….