デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

伊豆大島に行ったこと-2


受付でチェックイン。
自転車は屋内に置かせてもらえた。
ありがたやー。

BookTeaBedは名前の通り本がいっぱいある。
漫画、小説、雑誌などが通路の壁一面にぎっしり。
宿泊者は自由に読むことができる。
最高やんけ。

階段を上がってドミトリーに入る。

部屋もおしゃれ。
入り口脇にはシャワーとトイレがある。
室内にあるドミトリーって珍しい気がする。

パパッと荷解きを済ませ、再び外出。
大島にはコンビニがない。
買い出し先に済ませることにした。

宿から徒歩10分で到着。
物価はわずかに高め。
でもこんな離島でも食料や日用品が買えるのはありがたい。

スーパーを出て歩いていると、道沿いにアイスクリーム屋を発見。
気になったのでイン。

「いらっしゃーい」

おじいさんが出迎えてくれた。
ショーケース内のアイスを眺める。

「大島牛乳と明日葉のダブルください」
「はいよー」

ミルクはすっきりとした甘さ。
明日葉も爽やかな味でうまい。

アイスを食べ終えて宿に帰還。
食料や飲み物を冷蔵庫に放り込む。
その後は再び外出して風呂へ。
シャワーあるけどせっかくなら温泉に入りたい。

風呂屋はスーパーよりも遠い位置。
さすがに徒歩はしんどかったので自転車でGO。



本町には道を挟んで2つの風呂屋がある。
浜の湯は露天風呂あり。
ただ水着必須。
それに19時閉店らしい。
てことで今回は浜の湯は諦め、もう一つの御神火温泉へ。

温泉は少しぬるめで非常に快適。
打たせ湯やジェットバスなどで疲れを癒した。

風呂からあがり、宿に帰還。
自転車を置いてまたも外出。
外に出てばっかり。笑

「うんめぇ〜」

宿で教えてもらった寿司屋で晩飯。
やはり離島に来たら魚を食べないと。
刺身はどれも新鮮でおいしい。
「べっこう」は初体験。
島の唐辛子醤油につけた切り身らしい。
ピリッと辛くてこれまた美味しい。
まだまだ知らない料理があるもんだなぁ。


おいしい魚をたらふく食べて3度目の宿帰還。
本当は星撮影で4度目の外出を予定していたが台風並みの強風が吹き荒れていたため断念。
代わりに宿のバーで焼酎を飲むことにした。


酒のお供に本棚から一冊チョイス。
せっかくなので島の歴史絵本を読む。

絵本は秋廣平六という人物の生い立ちをなぞりながら、火口湖を切り拓いて波浮港にするまでの歴史を描いていた。
てか、あの港人力で掘ったのかよ。
すげぇなおい。

また、別の絵本には大島の村の歴史が描かれていた。
かつて大島にあった五村のうち船の所有を許されたのは岡田と新島(現在の元町)のみで、残りの三村は船を持つことを禁じられていたとのこと。
そんな中で天保の大飢饉が起き、豊かな海を目の前に多数の餓死者を出したことから、村人たちが立ち上がって幕府に船の所有許可を訴え出たとの歴史が丁寧に綴られていた。
訴状を書くために大島の山道を毎日何キロも歩き、読み書きをイチから習いに行ったというのだから並大抵の信念じゃない。

普通の歴史絵本だと思っていたらゴリゴリに骨太な内容で焼酎のことも忘れて読み耽ってしまった。

絵本をしまって部屋に戻る。
と、バックパッカー風の欧米人が半裸で出てきた。
が、もちろんスルーした。
ドミトリーとはそういうものだ。
(そんなことはない)

部屋でも少しだけ酒を飲み、その後就寝。
楽しかった一日を振り返りながらぐっすりと寝た。

(つづく)


この港を人力で掘るとか昔の人ってすげーなおい

寿司屋にあったゴジラ