デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

伊豆大島に行ったこと-1

 

伊豆大島に行ってきた。

当初は横浜からフェリーに乗る予定だった。
が、移動前日に雪が関東を急襲。
箱根越えが厳しいため熱海から乗船に変更した。

てなわけで、まずは車で静岡の三島駅に移動。

三島に立ち寄ったのは今回が初めて。
意外と栄えていてびっくり。

熱海までは電車移動。
広いホームをひぃひぃ言いながら歩く。

長ーいトンネルを通過して熱海駅に到着。
今度は駅前のロータリーからバスに乗る。

で、港に到着。



三島スタートにした理由は熱海の駐車場代より安く済むから。
三島の駅前駐車場は安いところで500円/24H。
そこに電車330円x2、バス280円x2を足しても熱海の駐車場代より安い。
それに、三島ー熱海間には山がある。
路面凍結が心配だったため大事をとって三島を起点にした。

乗船手続きのためターミナルにイン。
とはいえ支払いは事前にオンラインで完了済。
窓口でメールを見せて乗船券の発行してもらった。

 「手荷物代は乗船時にお支払いとなってます」

へー、不思議なシステム。

手続きを済ませたが、乗船まで1時間以上ある。
暇なので近くのコンビニで朝飯と飲み物を購入したりして時間を潰す。
コンビニから戻るとちょうど乗船案内が。
慌てて輪行袋を抱えて移動する。

船員に乗船券と手荷物代の1000円を渡す。
半券と一緒に手荷物券を渡された。
さっそく輪行袋に取り付ける。

ステップを上がって乗船。
自転車を客室の最後尾に置き、指定の席に着席する。

船はジェット(高速)船で全席指定。
離着岸時にはシートベルトの着用義務があるらしい。
係員が全員のシートベルトを確認し、いざ出港。



あっという間に到着。
きれいなターミナルの前でおっさんにガン見されながら自転車を組み立てる。

完成。
それでは元気よく出発!

「うっそ激坂じゃん」

元気はいきなり枯れた。


「お一富士山だ」

坂の上で振り返ると富士山が見えた。
海越しの富士山はいつも以上に美しい。
こんな景色ばかりなら坂も辛く無いんだけどな。笑

坂を上り、突き当りを右折。
大島一周道路に出る。
大島はこの道さえ走っていれば迷うことがないので安心だ。

一周道路を少し走ると手作りの看板が見えた。
案内に従って脇道にイン。
道なりに少し走って到着。

泉津の切り通し。
木の根がすごい迫力。
なかなかお目にかかれない古道をゆっくり散策する。

あー楽しかった。

一周道路に復帰。
南に向かって突き進む。

大島は平地がほぼ無い。
上るか下るのみ。
小豆島みたい。
ただ勾配はそんなにきつくない。
ギリギリのんびり走れる。



「なんじゃありゃ」

前方にでかい土管が見えた。
車よりも大きい。
とりあえず近寄ってみる。

「あー、避難場所か」

大島は火山島。
土管は噴火時の飛来物などから身を守るシェルターだった。

「ん? なんか入り口がある」

土管の道向かいに細い道があった。
案内板を見る。


裏砂漠。
そういや大島は日本で唯一の砂漠があるんだっけ。
その入り口がこれらしい。
日本唯一と聞いては寄らないワケにはいかない。
自転車を置いて砂漠方面へ向かう。



「靴を持ってこりゃ良かった……」

当たり前だが砂だらけ。
それなりに締まっているが、歩きにくい。
クリートカバーをつけていてもズルズル滑る。


「いい景色だなー」

空。砂漠。海。
余計なものが何もない。
目を閉じて耳を澄ます。
ごうごうと風の音だけが聞こえる。
豊かな響き。
砂漠の音をゆっくり楽しんだ。


走行再開。
景勝地の筆島を通過すると小さな港町に到着。
とりあえず写真パシャ。

波浮港は島の南端。
ここから一周道路は島の西側に向かう。
島の西側は東側より坂が少ない。
ありがたやー。

なだらかになった道をスイスイ走る。
と、前方に壁が見えた。
テンションがぶち上がり坂を駆け上る。


地層大切断面。
これが見たくて大島に来た。
何度も写真で見たが、実物はさらに大きい。
というか長い。
写真に載っていたのは一部分だけだったらしい。
実際は地層面は600m以上続いていた。

ダイナミックな地層と海に挟まれながら走る。
楽しい。楽しすぎる。
あまりに楽しくて2往復した。笑

地層を十分堪能したのち、移動再開。

火山博物館前を通過。
すると急に家が増えた。
大島で一番大きな元町に到着したらしい。

元町には今夜の宿がある。
スマホを取り出し宿の位置を確認。
ここから10分ほどで着くっぽい。
スマホの音声案内に従って先へ進む。

椿油工場前を走り抜ける。
役場前の交差点を左折。
ちょっとだけ坂を下る。
と、目の前におしゃれな建物が登場。


今日の宿「BookTeaBed」に到着。
実は船が元町港の発着と勘違いしてこの宿を予約した。
が、岡田港周辺はマジで何もなかったので結果オーライだ。

自転車を置いて、さっそく宿の中に入った。


(つづく)
長くなったので分けます……。

筆島

のんびりサイクリングはD-604で