RM427東京1900の後のこと-1
チェックアウトぎりぎりに起床。
手早く荷物をまとめてライハを出発。
お世話になりましたー。
RM427東京1900は昨晩無事にゴールした。
が、北海道には今日を含めてあと2日間滞在する。
理由は飛行機。
ギリギリのゴールを想定して、ゴールクローズの翌日の便を予約していた。
そんな訳で今日はのんびり観光。
まずは納沙布岬へ向かう。
目当てはさんま丼。
以前訪れた時は食べられなかったので。
1900はこれを食うために走った。
そう言っても過言ではないくらい。
昨日寒さで震えながら走った道を今日も震えながら走る。
てか今日の方が寒いやんけ。
納沙布やべぇな。
納沙布岬に到着。
さんま丼を提供しているライダーハウスに入る。
うっま。
ガッツキすぎて写真撮り忘れた。
食事の後は北方領土資料館へ。
展示物を見てまわる。
映像資料を見ながらガッツリ寝落ちした。
納沙布岬から市街地へリターン。
そのまま街を横断。
根室駅を過ぎたところで左折する。
しばらく走り続けて到着。
花咲岬。
ここに見たい物があった。
トイレの脇に自転車を置いて階段を降りる。
と、お目当てのブツが登場。

車石。
以前根室を訪れた際にここを訪れるのをすっかり忘れていた。
念願叶ってようやく見ることができた。
放射状の柱状節理や周りの景色をゆっくり眺める。

「うーん、寒い」
朝から曇天。
今にも雨が降りそう。
気温は昨日より低め。
風はかなり強く吹いてる。
「そろそろ戻るか」
車石を後にした。
来た道を戻る途中、前方にでかい荷物を抱えた自転車乗りを発見。
中部1000を一緒に走った子だった。
ヤマト運輸の営業所で帰り用の輪行袋を受け取ってきたらしい。
合流して二人で根室駅などを見て回る。


「それじゃあ夜にまたー」
彼も明日まで根室にいるらしいので、二人で打ち上げをすることに。
宿は別々なため集合場所と時間を決めて一旦分かれる。
根室駅から少し走り、ホテルに到着。
予定ではライハにもう一泊するつもりだった。
が、青森以降グダグタになった影響で風呂も飯も洗濯も睡眠も手が回っていない。
やることが山積みなのでワンストップで対応できるホテル泊に変更した。
うう、金が飛ぶ……。

自転車は屋内に置かせてもらえた。
ありがたやー。
チェックインを済ませて部屋に入る。

いい部屋。
大浴場があるが部屋にも風呂あり。
トイレはセパレート。
暖房もついててかなり快適だ。
さすがライハの5倍近いお値段。
(駅近繁華街そば朝食付きで1万以下なので相当安いけど)
さて、いい加減に体臭が限界だ。
浴衣に着替えてコインランドリーに移動する。
ウェアを洗濯機にぶち込んでスイッチオン。
最後に洗濯したのは宮古だっけか。
ようやく洗濯できて嬉しい。
そのまま隣の大浴場へ。
広くて温かい湯船に浸かる。
昨日はシャワーすら浴びれなかったため、非常に気持ちいい。
そのまま洗濯が終わるまで居座った。
ふーさっぱり。
風呂上がりのついでに洗濯物を乾燥機に移動。
部屋に戻って乾燥を待つ。
プルルルル……
通知音で飛び起きる。
寝落ちしていたらしい。
気がつけば約束の時間を過ぎていた。
大急ぎで洗濯物を回収。
その後ダッシュで外出。
「ごめん寝落ちした!」
到着と同時に謝る。
笑って許してくれた。
ありがたやー。

「乾杯!」
二人でビールを飲む。
開いてる店があまりなかったためステーキ屋に入った。
店は正直何でもいい。
同じ体験をした仲間とこうして酒を飲めることが楽しい。
「ちょっと行きたい場所があるんです」
彼が言う。
ウイスキーが好きで、せっかくなので厚岸の蒸溜所で作られたウイスキーが飲みたいとのことだった。
(小さな蒸溜所のため市場にあまり流通していないらしい)
「あそこのバーだったら置いてるかも」
ステーキ屋の店員に教えてもらい、バーを訪ねる。
「大寒ならあるよー」

これが厚岸ウイスキーか。
せっかくなので自分も飲んでみる。

アルコールきっつー。
でも美味しい。
他にも珍しい酒があったためグビ。
連日の疲労もあってすっかり酔っ払い。
眠気も強かったためホテルに戻ることにした。
「また明日バス停でー」
偶然にも飛行機が同じ便だったとわかり、一緒に帰ることに。
空港バスの時間をすり合わせたのち解散した。

小雨が降る夜道を歩き、ホテルにリターン。
部屋でスナック菓子を食いながらスマホを開く。
SNSでは今回の挑戦をいろんな人が応援してくれていた。
走っている最中は余裕がなくて返信できず。
ようやく時間ができたため一件ずつ返信を始める。
こうしていると本当にゴールしたのだと実感する。
「うーん眠い」
眠気が強くなってきた。
どうせ明日も時間がある。
続きは明日にするか。
電気を消して横になる。
広い部屋、分厚い布団、暖房。
天国のような環境の中で静かに目を閉じた。
(つづく)