デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

装備のこと(BRM1231近畿400kmの場合)

BRM1231近畿400kmの場合

気温 -1℃〜18℃(サイコン記録)
太陽 7:00〜16:50
天気 31日:小雨→曇、1日:晴
風  半分は向かい風(色々で覚えてない)

雑感

20時発の400km。夜が2回来るので眠いうえ600kmよりも「後半で帳尻合わせ」できる幅が少ないので地味にしんどい。
コースは国道42号の旅。ヒルクライム三重県内に集中しているので和歌山で時間を稼ぎたかったんだけど、逆風や眠気で終始ペースが上げられなかった。

事前の予報で気温が高めなのが分かっていたので今回はサーマライドジャケットなし。代わりに軽量コンパクトなライトシェルジャケットをサドルバッグに入れた。
サーマラップトレイルスカートは今回ぶっつけ本番で使用。そのため想定通りに気温対応できるかわからず、念のためニッカも持った。検証の結果、スカートだけでも何とかなりそうなので、今後はもうちょっと小荷物化できるかもしれない。

動悸に不安があったので心拍が170を超えないように走った。心拍計の故障で検証できないけど、体感的にはおおむねOKだったと思う。
久しぶりにケイデンスセンサーをつけて思ったのは「低っく」。省エネに意識が向きすぎてるのかもしれない。
「めっちゃしんどい」と思った復路の佐田坂、荷坂峠でのケイデンスがキッチリ低くて面白い。

装備

自転車

  • DAVOS D-309
  • ブレーキ以外105(R7100)
  • TRP SPYRE-C
  • ディスクローター
     前:SM-RT54 160mm
     後:SM-RT70 140mm
  • CS-HG700 11S 11-34T
  • ボントレガー Paradigm Comp TLR Disc Road Wheel
  • スペシャライズド パワーサドル
  • タイヤ
     前:ミシュランのリチオン3 25c
     後:パナレーサーのアジリストデューロ 25c
  • Lifelineのチューブ
  • FRライト
     OLIGHT RN1500
     GENTOS RX-086PS
  • RRライト
     OMNI5 x 2
  • サイコン
     Bryton Rider750SE
  • Canyon RING Bar End Bell
  • キャットアイ バーエンドミラー BM-45
  • ポカリスエット900ml(+キャップアダプター)
  • GIANT STORE 高松店の限定ボトル
  • パンク修理一式(携帯ポンプ、レバー、タイヤブート、パッチ)
  • 交換用チューブ3本
  • ワイヤー錠
  • KCNC ブルベマウント
  • XOSS ケイデンスセンサー

服装

  • OGK KABUTO AERO V-1
  • ヘルメットインナー
     日中:ワークマンで買ったインナー
     夜間:モンベルの防風ヘルメットインナー
  • Halo はちまきタイプ
  • ヘルメットライト
     トライスター
     モンベルのヘッデン
  • OGK KABUO 301D(度入りクリアレンズ)
  • ネックウォーマー
     日中:BUFF COOLNET UV+
     夜間:モンベル メリノウール ネックゲイター

  •  昼:メリノウールプラスサイクルジャージ、腹巻き
     朝夜:メリノウールプラスサイクルジャージ、腹巻き、シマノ パフォーマンスウィンタージャージ (防風なし)

  •  昼:パールイズミ レーパン(5℃対応、防風あり)
     朝夜:パールイズミ レーパン、モンベル サーマラップトレイルスカート
  • 反射ベスト
  • モンベル メリノウールトアルパインソックス
  • モンベル トゥーカバー
  • SIDI(MEGA)の靴 SPD-SL

予備ウェア類

収納

  • オーストリッチ フロントバッグ POTARI
  • トピーク バックローダー 9L
  • ツールケース
  • X-pac L字ジップ財布

その他

  • 薬(頭痛薬、胃腸薬、BCAA)
  • 2RUN
  • 輪行袋
  • プロテクトJ1
  • モバイルバッテリー(15000mAh)
  • USBケーブル
  • スマホ
  • 補給食
  • 手拭い
  • 電動ポンプと専用ホース
  • RX-086PSの予備電池

 

(おわり)

XOSSのケイデンスセンサー。チェーンステーに隙間が足りず、ホイールはハブ毛があったためクランクにつけた。

BRM1231近畿400km松阪のこと-3

 

PC2

左手の芝生、右手の駐車場を交互に見る。



有人チェックだがスタッフの姿が見当たらない。
探しているうちに潮岬を通り過ぎてしまった。
立ち止まってキューシートを確認する。
PCはやはり潮岬で合っている。
この先にポイントがあるとは思えない。
来た道を引き返すことにした。

ふたたび左右を見ながら走る。

と、駐車場の奥にちらっと反射ベストが。
あーあそこなのか。
手前の車両の陰になって見えなかったようだ。
あやうくスルーするところだった。

スタッフに近寄りブルベカードを提出する。
……より先に雑煮要否とモチの数を聞かれた笑
(調理に時間がかかるから雑煮優先)



雑煮とチェックをもらってベンチに座る。

うまいー。染み渡るー。
あっという間に平らげてしまった。

走行再開。

市街地を抜けて橋杭岩を通過。
早朝に居た人たちは姿を消していた。
日が昇ったら用は無いらしい。

「あ一眠いー」

疲労、陽気、食事、そりゃあ眠くもなる。
我慢したが、あくびが止まらない。
危険信号と判断して道の駅に入る。



寝る前に食堂で生しらす丼を注文。
胃が復活した反動で空腹感がひどい。
雑煮だけではPCまで持ちそうにない。



マッハで完食。
その後はベンチで仮眠。
15分後に起床して走行再開。
うーん、せわしない。

向かい風の中を少しペースを上げて走る。

余裕は多少あるがパンク1回で消し飛ぶ程度。
安全圏とはいいがたい。
それにいつまた眠くなるか分からない。
進めるときに進むべし。

紀伊勝浦を通過。
大きめの坂を越えて新宮イン。
町中を突き進んで熊野大橋を渡る。

新宮を抜けたら熊野までは平坦路。
ここで一気にスピードアップ。
と行きたいが風が強い。
逆風の中で必死にペダルを回し続ける。

いい加減ムカついてきたころ、PCに到着した。

 

PC3

カップ麺を食べたいがお湯がないらしい。
仕方ないのでビストロまんを食べた。

食事しながらブルベカードを記入する。
貯金は約1時間。
この先には矢ノ川峠と荷坂峠がある。
そこを過ぎれば残りは下り基調。
(広域農道みたいなアップダウンはあるけど)
眠気やパンクに気をつければ問題ないだろう。

よっしゃ、あと一息。
眠気対策のグミを買って出発。

熊野市駅前を通り、鬼ヶ城の歩道トンネルへ。
少し走って最初の関門、佐田坂に到着。



結構な勾配をひたすら上る。
往路の矢ノ川峠よりこっちの方がしんどい。

あーつらい。
そのまま大又川沿いに走り続けてヤケクソで矢ノ川トンネルを通過した。

トンネルの後は町に向かってダウンヒル
気温は6℃。
ウェアは防風なしのメリノジャージと腹巻のみ。
さすがにまずいかなと思ったが、平気だった。
なんでペラペラなのに平気なんだろう。
体調バグったかな。

ぐんぐん下って市街地イン。
休憩するか迷ったが、続行。
明るいうちに少しでも進みたい。

町を抜けて尾鷲トンネルを通過。
そのままの勢いで海山町を後にする。

あくびがまた出始めた。
そろそろ休憩した方がよさそうだ。
が、道沿いにコンビニなし。
やはり尾鷲で寄っておくべきだったか。
仕方ないのでグミで急場をしのぐ。

謎に明るい歩道トンネルを通過。
そのまま走って紀伊長島に到着。

ようやくコンビニ登場。
ホットドリンクとビストロまんで小休止。
ビストロまんめっちゃうまい。
その後は荷坂峠にアタック。

「すんげえぇ辛えええ」


疲労もあってか今回イチで辛い。
それでも休む場所はない。
知らぬ間に痛み出した股関節をかばいながら必死にペダルを回す。



し、しんどかった。

坂を下り、そのまま進む。
眠気がさらに強まった。
そろそろグミじゃ抑えきれないかも。
昨年は寝ぼけて柵に突っ込みかけた。
それだけは絶対に避けなければ。

紀伊大内山IC前を通過。

急に寒くなってきた。
峠よりよっぽど寒い。
サイコンの温度計を確認する。
気温0℃。
何でこんなとこが今回イチ寒いんだよ。
昨日10℃近くあったやんけ。
たまらずコンビニに入る。


秘密兵器、装着。

タイツは5℃対応。
0℃だとケツが寒い。
が、ニッカは前面が汗をかくうえケツは暖まらない。
てな訳でトレイルスカートを履いた。
元旦にスカートを履くおっさん。
でも見てくれなんか気にしない。
今はとにかくゴールが優先だ。

酸っぱいグミをしこたま買って走行再開。
眠気でフラフラしながら勢和多気ICを通過する。

次第に建物が増えてきた。
と思ったらあっという間に市街地に到着。

「よっしゃ、ラストスパート」

車に気をつけながら、朝来た道を戻る。
最後のコーナーを曲がり、ゴールに到着。
そして。


BRM1231近畿400km、無事完走!


ゴールタイムは39時間+α。
ふがいないが、今回はリベンジマッチ。
時間内にゴールできれば何でもいい。笑

ゴール後はスタート前と同じ快活クラブへ。
シャワーを浴びて、気絶の速度で爆睡する。
翌朝ようやくネットを見て能登半島の惨状を知った。

年越しブルベ。正月の地震
紙一重の日常。

帰る前に伊勢神宮に参拝。
いろんな思いを託して帰宅しましたとさ。


(おわり)


被災された方達が1日も早く穏やかな生活を取り戻せますようにとの願いを込めて参拝



BRM1231近畿400km松阪のこと-2

 

PC1

「風つえぇな」

尾鷲辺りから風が強まった。
雨は止んだのに、次はこれか。

風に気をつけながらブルベカードを記入。
その後、補給食を食べる。
……やばい、胃に落ちていかない。
ポカリで胃が冷えたかもしれない。
体調を考慮して少し仮眠した。

一抹の不安を感じながら、走行再開。

熊野から本宮までは平坦が続く。
本当はここでペースを上げるつもりだった。
が、胃の不調で速度が上げられない。
遅くはないが早くもない速度で走り続ける。
うーん困ったな。

橋を渡って新宮イン。

休憩したいが初詣なのか人が多い。
防犯上ちょっと怖くてそのまま通過した。

市街地を抜けてさらに南下。

本宮以南は町の出入り口にアップダウンがある。
普段は何てことのない坂道だが、胃の不調がどんどん悪化。
吐き気を催してきた。
たまらずコンビニにピットイン。
暖かい飲み物とソルマックを買って飲む。

「あーもう無理」

騙し騙し走ったが限界が来た。
動けなくなる前に休む必要あり。

「申し訳ないけどここで休ませてもらおう」

ちょうど現れた那智駅の待合室に入る。
ドアはないが風は概ね防げる。
それだけで十分ありがたい。
ベンチに横になって目を閉じた。


「あーよく寝た。スッキリ」

15分のつもりが30分寝ていた。
そりゃスッキリするわ。
てか、PC1と合わせて1時間近く寝たのだ。
少しは回復してもらわなきゃ困る。

スロースタートで走行再開。
太地町を抜けて玉之浦沿いを進む。


次第に夜が明けてきた。
橋杭岩で初日の出が見たかったが、厳しいか。

清水峠を通過。

紀伊本線と並走しながら走り、古座イン。
道沿いにカメラを構えた人がたくさんいる。
この辺りは写真スポットなのか。

「おーご来光」

左手に初日の出が見えた。
橋杭岩には間に合わなかったが、美しい。

さらに南下して橋杭岩に到着。
すげぇ数の人がいる。
自転車込みでは厳しそうなので岩だけパシャ。

山のおかげで初日の出に間に合った感じになった。笑

さらに南下して串本市街地イン。
町を素通りしてL字カーブを抜ける。
直後に左折し、大島方面へ。



ループ橋を抜けて大島イン。
この島はアップダウンがキツい。
ただ今回は前回よりも時間的に余裕あり。
体調を考慮して抑え気味で走る。

アップダウンをしばらく進続け、トルコ記念館に到着。
そのままタイルの敷き詰められた道を進む。


フォトコントロール樫野埼灯台に到着。
何度来てもこの場所はいい。
潮騒以外の音がない。
心地よい波の音に耳を傾けた。

折り返す前にトイレへ。
ついでに着替えを済ませる。
太陽が昇って気温が上がりつつあった。
夜の服装のままでは汗だくになる。

走行再開。

アップダウンを抜けて大島を脱出。
ループ橋の先を左折する。
周遊線を南に進み、到着。


PC2、本州最南端「潮岬」。
が、スタッフの姿は見当たらなかった。


(つづく)

 

 

 

BRM1231近畿400km松阪のこと-1

 
BRM1231近畿400kmに参加した。



昨年と同一コースのブルベ。
昨年は眠気に負けてDNFした。


今年はリベンジマッチ。
DNFは繰り返さない。
練習も準備もしないけど熱量だけはムダに高い。

2023年ラストラン、レッツレポート。

スタート前

トラブルもなかったのに時間ギリ。
いや準備を怠けた自分が悪いんだけど。

高速道路で松阪に移動。
快活クラブに入って仮眠する。

時間は40分。

でも寝ないより100倍マシ。



40分後、しぶしぶ起床。

駅前の駐車場に車を置いてスタート地点に移動する。
が、場所がわからず駅周りをうろうろ。
2往復目で目の端にビカビカ光る集団を発見。
なんとかスタート地点に到着した。


さっそく誓約書を提出。
ブルベカードをゲット。
その後は車検。
……の最中にボトルを忘れたことに気づく。

水も持たないまま、2023年最後のブルベが始まった。

 

スタート

「塩をひとつまみ」程度のパラっとした雨の中を、集団の後ろにくっついて走る。

どうせ水を買うために途中離脱する。

後ろにいた方が抜けやすい。
それに体調不良明けで体がしんどい。
動悸が不安定な感じがする。
心拍を上下させると体に負担がかかりそう。
水の件が無くても速度はあまり上げられない。

コンビニがあったので集団を離れてイン。
集団は闇の彼方に消えていった。
皆さんお達者でー。
てなわけで一人旅スタート。

勢和多気、大宮大台を通過。
地味な上りを淡々と走り続ける。
途中、大内山IC前の牛乳パシャ。

牛乳を越えるとルートは荷坂峠へ。
寒さのせいか左膝が痛む。
ただ、痛み方は筋肉の炎症ぽい感じ。
であれば怪我ではないため、我慢して走る。

峠をパスして紀伊長島に到着。

昨年は寒すぎてここらで防寒着を着た。
今年は暖冬で着替える必要なし。
ありがたやー。

その後しばらく走り、馬越峠を通過。


トンネルを抜けて尾鷲イン。
久しぶりの大きな町。
ここを抜けると往路のボス峠。
てな訳でコンビニで準備を整える。
普段は一番大きな峠前にレッドブルを飲むが、体調を考慮して今回はコーラにした。

「ゲフー。よっしゃアタック開始」

尾鷲南IC前を抜けて峠道に突入する。
初めて来た時はなんちゅう極悪な峠だと思った。
が、その後に清内路峠などを走って「ダラダラ長い峠のより矢ノ川の方がマシ」と気づいた。


前言撤回。
矢ノ川もちゃんと嫌いなままだった。
そういやここ二段構えで上らせるクソマップだったわ……。



二つ目の大又トンネルも抜けて、熊野市イン。


「5℃ってマジか」

大又トンネルを抜けてびっくり。
気温がめっちゃ高い。
昨年はマイナス3℃だったのに。
いくらなんでも暖かすぎる。
どうした地球。

その後、延々とダウンヒルして鬼ヶ城に到着。
国道トンネルは自転車NGなので歩道トンネルへ。



ここは地味に初見殺し。
名前は「歩道」トンネルだけど熊野側から車両が来る。
前回、歩行者専用道路と勘違いして車道側を下っていたら対向車が来てビビり散らかした。
熊野市には是非トンネル名を改名していただきたい。

トンネルを抜けて少し走ると、熊野市駅に到着。
駅前を通過。亀齢橋を渡る。
しばらく道なりに進み、信号を右折。

そしてPC1に到着した。


(つづく)