2日目 上陸
さっそく部屋に向かう。
予約したのは一番安い部屋。
寝台車のような2段ベッドに、シェードとコンセントがついている。
少し狭いが、普段している車中泊を思えば快適すぎるくらいだった。
やりたいことは色々あったが、とりあえず一杯。
「北海道に行くのにオリオンビールなんてシャレがきいてるでしょ」
こういう事する奴が一番ださい。
分かっててやるのがおじさんなのだ。
船内の大浴場で汗を流し、コインランドリーで服を洗う。
その間に夕食へ。
レストランのメニューがピンとこなかったので、売店の焼きそばと唐揚げ単品にした。
酒飲んで風呂入って飯食ったら、強烈な睡魔に襲われた。
そういえば夜通し車で走ったんだった。
フェリーは小樽に5時前に到着予定だ。
しっかり寝ないと体がもたない。
乾燥機の服を回収して部屋(ベッド)に戻った。
翌朝。
ぐっすり寝た。
部屋を出て窓の外をみると、暗い海の向こうに島影と明かりが見えた。
もう北海道は目の前だった。
部屋(ベッド)に戻って急いで着替えた。
「北海道に行くのに四国一周ジャージなんてシャレがきいてるでしょ」
こういう事する奴が一番ださい。
分かっててやるのがおじさんだなのだ。
しばらくして、小樽港に到着。
車とバイクが先に降り、最後に自転車が降りる。
「北海道に自転車で来た」
その事実だけで楽しかった。
(つづく)