7日目
昨日セコマで買った食材で朝食。
その後はテントを撤収。
雑に畳んで収納袋に放り込む。
どうせ今夜も使うので。
キャンプ場を出て道道105号を右折。
すぐにフェリーターミナルに到着。
この近さは本当にありがたい。
ターミナルの2Fから通路を渡り、稚内→利尻島と同じ作りのフェリーに乗り込む。
座敷席に陣取ってマッハ爆睡。
が、あっという間に礼文島に到着した。
近いもんね。
港の目の前は緑の壁。
利尻島 上陸時のような感動はなし。笑
礼文島は南北に縦長の島。
島の東側には道道40号が走っている。
西側は崖が多いため道が殆どない。
今いる香深港は島の南端付近にあり、今日のキャンプ場は島の北端付近にあるため、効率を考えて南→北の順に巡ることにした。
港前の交差点を左折。
小さな漁村を駆け抜ける。
あっという間に南端に到着。
……特に感想なし。
こんなもんか。
肩透かし感を感じながら来た道を戻る。
と、帰りの途中に看板が目に入った。
「北のカナリアパーク」
映画のロケ地を公園化したものらしい。
映画は見たことないが行ってみるか。
急な坂を上って高台に出る。
うぉぉ。
ここで映画を撮った理由がわかった。
加工いらずの大絶景。
遮るものが何もない。
礼文島の良さは高台に登らないと分かりにくいのね。
撮影用に建てた校舎に入り、映画の解説パネルを眺める。
教室内に吉永小百合の映像パネルが。
しばらく眺めていたらブラックアウト。
かまいたちの夜みたいになった。こわ。
走行再開。
香深港に戻り、そのまま通過。
すると郷土資料館を発見。
興味があったのでイン。
展示物を見てまわる。
満足。
時刻は昼過ぎ。
腹が減ったので飯屋を探す。
立ち並ぶ店の中から海鮮焼きの店にイン。
ホッケのちゃんちゃん焼き定食を注文すると、味噌とネギを乗せたピンクのホッケが運ばれてきた。
「尻尾の方から火が通るので、味噌とネギと混ぜて召し上がってください」
火が通るのをのんびり待つ。
色が変わってきたので尻尾周りの身をパクッ。
「うううっまああ」
絶叫した。
今までのホッケは何だったのか。
身はもちろん、皮まで食べ尽くした。
走行再開。
町の交差点を西に走る。
と、新桃岩トンネルが現れた。
島の西側に乗り物でいける数少ない道だ。
トンネル内はストレートの下り坂。
若干濡れているので慎重に走る。
長いトンネルを抜けると二叉路。
北側の浜の方が近いため、先に立ち寄り。
地蔵岩パシャ。
来た道を引き返し、今度は南の桃岩へ。
結構な坂道。
島の宿命とはいえ坂ばかり走ってる気がする。
なんとか上り切って桃岩猫台展望台に到着。
海。断崖。柱状節理。
これだけでもテンション爆上がり。
なのに山側にさらに珍しいものが。
球状節理! 珍しい!!
時間を忘れて写真を撮りまくった。
走行再開。
再びトンネルを渡って東側にリターン。
町に下らず山側へ。
曲がりくねった坂道を上って目的地に到着。
桃岩展望台の駐車場に到着。
礼文島はトレッキングの聖地。
寒冷な気候の影響で、低地にもかかわらず高山植物が群生しており、島内にはそんな高山植物と海が一度に楽しめるトレッキングコースが整備されている。
んで、桃岩展望台はその1コース。
ありがたいことに乗り物でアクセスできるうえ、歩道の一部がアスファルト舗装されているため、クリートカバーをつけたシューズでぎりぎり歩けるようになっている。
細長い歩道をゆっくり歩く。
青と緑のコントラストが美しい。
道の続くまま歩いていたら、いつの間にかガチのトレッキングコースに入っていた。
さすがに自転車の服装では遭難する。
戻れなくなる前に引き返した。
自転車を回収して道道40号まで戻り、進路を北へ。
途中のセイコーマートで晩と翌朝の食材を買いこむ。
向かい風がきつい。
しばらく走って分岐を左へ進む。
峠を越えて、到着ー。
九種湖キャンプ場。
島の中腹部にもキャンプ場はあるが、せっかくなので日本の離島の中で最北端のキャンプ場に泊まることにした。
目の前に集合住宅があるためやや趣に欠けるが、自分はガチキャンパーじゃないので人里が近い方が安心で嬉しい。笑
受付でお金を払ってテント設営。
広いし平地なので作業しやすい。
テント設営の後は、近所のホテルに電話。
風呂を借りられると聞いたので確認すると「1時間後なら可能」との回答が。
ありがたやー。
キャンプ場近くの商店で雑貨を買ってからホテルへ向かう。
あったかい内風呂で汗をゆっくり流した。
風呂の後は晩飯。
メニューはおにぎりと惣菜。
強風なので調理の要らないものをチョイス。
食後に明日の予定を整理していると、意外と時間がタイトなことが発覚。
寝坊しないように酒はほどほどにして寝袋に潜り込んだ。
(つづく)
木があってキャンプ場から湖は見えない
いつも通り寝袋なしで寝ていたら、寒さで夜中に目が覚めた。さすが礼文島