デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM1103近畿600km米原のこと-4


2時間半後、起床。

途中で起こされなかった。
いびきは大丈夫だったようだ。
ほっ。

身支度を済ませて退店。

夜明け前の暗い道を走る。
昨日曲がった交差点まで戻り、コースに復帰。
交差点を右折して南へ向かう。

高岡を抜けて砺波イン。

道中のコンビニで朝飯タイム。
店前を自転車がボチボチ通過していく。
皆同じようなタイミングでリスタートしたようだ。

走行再開。
庄川沿いをひたすら走り、町ゾーン終了。
コースは山間部に突入した。



2日目最初にして最大のヒルクライム
昨年は眠気を引きずった上にパンクした。

今年はどちらも問題なし。
オッケー楽勝……な訳もなく。

「坂辛えぇぇ」

トラブルは無くても十分きつい。
冷たい朝の空気を吸いながら坂道をひたすら上る。
スノーシェッド何個あんのよ。


「あ、ついた」

必死こいて走っていたら通過チェックに到着。
証明写真パシャ。


外のベンチで仮眠している人が。
耐寒能力がハンパない。

トイレに寄ってから走行再開。

時間を確認する。
今年も借金生活に突入。
おそらく30分〜1時間程度。
昨年の感覚的にこの程度であれば問題なし。

相倉、菅沼の集落を通過。
飛越七橋のせいで岐阜インを宣言しにくい。



全部の橋を渡り切った。
改めまして岐阜県イン。


結局、今年も白川郷は素通りすることにした。
時間がないわけじゃない。
が、出走前からドタバタだった。
この先トラブルがないとも限らない。
ここは手堅く進むべし。

白川郷を出た先のコンビニで補給。
その後、最後のヒルクライムへ。
多少の疲れはあるが眠気はない。
それだけで昨年よりはるかにマシ。

庄川沿いを走って御母衣湖を通過。
牧戸の交差点を曲がってひるがの高原に到着。

「よっしゃ、あとは下るだけー」

長良川沿いを颯爽と駆け降りる。
はー楽ちんー。

ペース良くペダルをぶん回して郡上八幡イン。
ハンバーグ屋前を通過。



ここも寄りたかったポイントだが素通り。
昨日のそば屋パターンになったら怖い。
もはやコンビニ以外で食う勇気なし。

「……あれ? あの自転車は」

ハンバーグ屋を通過して少し走ると、前方に見覚えのある自転車が。
近づいて声をかける。

「昨日はあざしたー」

昨晩一緒に走った方だった。
自分より早くリスタートしたのに、なぜこんな場所に。

「ガーミンのルート情報がおかしくなっちゃって」

電子機器はこれがあるから怖い。
出発時の自分もそうだった。

そんな訳で再合流。
頼もしい同行を得て走行再開。

長良川沿いをひたすら下る。
人でごった返すうだつの上がる町並みを通過。
田んぼの間を少し進み、最後のPCに到着した。

PC4


「1時間半前か」

昨年の倍近くの貯金あり。
あとは平坦と関ヶ原クライムのみ。
時間の心配はほぼなくなった。
安心して少し長めに休憩をとる。

「お疲れ様でーす」
「えー! 何でいるの!?」

店前で休憩していたら、1000kmブルベを一緒に走った子が現れた。

エントリーリストに名前はなかったが、なぜこんな場所に。

「応援に来ましたー」

家から近いので激励に来てくれたらしい。
GW以来の再会。
事故後はあえずじまいで心配していた。
元気そうで非常に嬉しい。
しばらく会話を楽しんだ。

また一緒に走る約束をして走行再開。

濃尾平野を二人で走る。
爆風だった昨年に比べて今年は走りやすい。

途中で休憩を挟みつつ関ヶ原に到着。

最後のヒルクライムポイント。
じわじわとした坂道が続く。
ただ勾配よりも空腹の方がしんどい。
もっと固形物食っときゃよかった。

ダラダラ上って不破関を通過。
滋賀県イン。

国道を勢いよく下って米原に突入する。
坂を下って米原駅東口に到着。
跨線橋を渡って西側にでる。
交差点を左折して直進。
最後の信号を左折する。
そして。

BRM1103近畿600km米原、ゴール。

スタート日を間違えたり。
GPXデータを入れ忘れたり。
そば屋にヤラれたり。
色んなトラブルはあったけど、天候に恵まれて楽しく走れた。

 

ゴール受付でレシートやカードを提出。
メダルは後日郵送との事だった。
デザインが変わるはずなので到着が楽しみだ。

ゴール後は車に戻って銭湯へ直行。
汗を流したあとは快活に移動して爆睡。
翌朝になってから車でダラダラ帰りましたとさ。

(おわり)