ぷらっとみなと市場イン。
食堂のホッキ貝丼をやけ食い。
パニアバッグ連続落下のストレスをぶつけまくる。
ふぅ。落ち着いた。
そろそろ本格的に移動を開始せねば。
駐車場で軽く試走。
キャリアもバッグも問題なし。
本当かよ。
いまいち信用できないが、ビビってても仕方ない。
腹を括って移動開始。
まずは苫小牧のイオンへ。
ゴミ袋を買ってパニアバッグの中身を包む。
つづいてモンベルにイン。
キャンプ用品を買ったついでにスタンプラリーどすん。
これで苫小牧での用事は片付いた。
レッツ北上。
イオンを出て国道235号をひた走る。
自転車が振動するたびにバッグが吹っ飛ばないかヒヤっとする。
めっちゃストレス。
ただ、特に何も起きなかったため千歳市に入る頃には忘れた。
千歳の町を抜けて恵庭イン。
久しぶりの北海道。
道も空も広いなぁ。
……とか感慨に耽ってる暇がない。
苫小牧で時間を食い過ぎた。
道草せずに走り続ける。
札幌イン。
そのまま北上を続けると道端に日ハムが。
さすが札幌。
さらに北上。
すると、歩道から謎の女性が身を乗り出して話しかけてきた。
「2名乗れますか〜!?」
隣の男性とニヤニヤしながらこちらを見ている。
どうやら酔っ払いのタクシーコントに巻き込まれたっぽい。
「いやー無理です。アハハ、はぁ……」
面倒臭かったので愛想笑いでごまかした。
札幌ドーム通過。
「こっからどうしようかなー」
どこで泊まろうか悩みながら走る。
と、見覚えのある景色にたどり着いた。
すすきのに出ちゃった。
ニッカウイスキーのネオンを浴びて我にかえる。
もう夜じゃん。
これ以上進むのはナシ!
今日は札幌に泊まることにした。
その前に、まずは腹ごしらえ。
Googleマップを開いて飯屋を検索。
探すのがめんどいので名前の面白さで決定。
ヒゲ割引があるとのことだったが無精髭ではダメらしい。
くっそー。
店内のポスターのセンスを見てちょっと不安になったが、飯はまともだった。
スープカレーをかき込みながら宿泊先を検索。
目ぼしいホテルがない。
これなら快活クラブで寝りゃあいいか。
「ごちそうさまでした」
店を出て最寄りの快活クラブを目指す。
ほどなくして到着。
ドンキホーテと併設。
深夜でも人の出入りが多いため野外駐輪に一抹の不安がよぎる。
仕方ないので気休めとして巡回に来た夜間警備員さんに世間話をふっかけて自転車の持ち主アピールをしておいた。
これなら自分以外の不審者が自転車に近づいたらぶん殴ってくれるだろう。
自転車を念入りに施錠して快活クラブに入店。
山形のようにイビキで追い出されないように気をつけながら眠りに落ちた。
(つづく)
スープカレー屋に貼られていたポスター
時計台でパシャ