デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM326名古屋300kmのこと-1


BRM326名古屋300kmに参加した。

久しぶりのブルベ。
久しぶりのロングライド。
なので楽なコースを選んでエントリーした…のだが。

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大雨&強風予報。
なんてこったい。

普段だったら100パーDNSするところ。
ただ今回は出走することにした。
理由は地元ブルべで平坦コースだから。

  • スタート&ゴールが近所
  • 平坦コースなので雨風で速度が落ちても時間切れになりにくい
  • 交通機関の勝手が分かっててDNF時の不安が少ない

大雨強風ブルベをこんなに好条件で走れる機会なんて、おそらく二度とない。
ないからといって走る必要は全く無いんだけど、一回ぐらい経験してみてもいいかと思っちゃたので。

そんな訳で大雨強風ブルベに参加したおっさんの顛末記。
結果やいかに。


スタート前

4時起床。

寝不足でふらふらする。
雨対策に悩みすぎた。

布団から這い出て車に乗る。
コンビニで朝食を買いつつ、スタート地点の柳川瀬公園に到着。

…………したのだが。

猛烈な便意に襲われてコンビニに逆戻り。
ダッシュでトイレに駆け込む。
ブルベ中じゃなくてよかった。

スタート地点の柳川瀬公園に到着。(20分ぶり2回目)
車からCAAD8を降ろす。
本当はD-604で走りたかったが大雨強風海沿いコースだったのでパスした。

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出走受付、権利放棄書の提出、車検。
久しぶりのルーティーンをこなす。
その後はスタート時間まで柔軟体操。
これもいつも通りだ。

6時になったので出発。
BRM326名古屋300kmが始まった。

スタート〜PC1

田んぼの中を抜けて通りに出る。
味噌工場の脇を抜けて一路東へ。
味噌樽でかいなあ。



この辺りは家から一時間圏内。
道の様子が分かっているので走りやすい。

国道155号をしばらく走り、通過チェックのコンビニに到着。
ヨーグルトと野菜のジュースを買って飲み干したら再び便意に襲われた。
慌ててトイレに向かうがブルベ参加者で渋滞中。
向かいに別のコンビニが見えたのでそちらへ急ぐ。
「出発早えー」と言われたが意識高いわけじゃないのよ……。

ふう。走行再開。

しばらく県道を走る。
その後は国道247号へ。
知多半島をひたすら南下する。
幸いにも雨はまだ降らず。
今のうちに距離を稼いでおきたい。

必死に走っていたらうっかりセントレアをスルー。
写真撮りたかったのに。
代わりに野間埼灯台パシャ。

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ポツボツと雨が降ってきた。
が、強まる気配はない。
PC1まで持ちそうなので止まらず走り続けた。

向かい風が強い。
予報で分かっていたがやっぱキツい。
必死にもがくが全然前に進まない。

「よかったら後ろについてください」

他の参加者が声をかけてくれた。
神かな。
ありがたやー。
お言葉に甘えて牽いてもらう。

しばらく一緒に走ったのち、神は「飯屋に行くので」と言って去った。
本当にありがとうございました。

神と別れて漁港前をボチボチ走る。
すると前方にコンビニを発見。
PC1に到着した。

PC1〜通過チェック

補給は栄養補助食品だけ買った。
ささっと胃に放り込んで走行再開。

今度は知多半島をひたすら北上する。
地元で有名な魚市場や発電所前を通過。
と、路上に黒い塊を発見した。
拾って確認する。

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サイクルウェアが入った袋だった。
ブルべ参加者の物と思われるので回収。
PCで落とした人がいないか確認しよう。

半田市のコンビニで通過チェックのレシートを入手。
その後は衣浦大橋を渡って高浜イン。
そのまま碧南、一色、吉良、幡豆と駆け抜ける。
寺や古い建物などが多くて楽しい。

雨がいよいよ強くなってきた。
タイミング良くコンビニが現れたので立ち寄ってレインウェアを装着した。

幡豆からアップダウンを抜けて蒲郡イン。
国道23号に乗る。
別途バイパスがあるとはいえ、交通量は十分多い。
車に気を付けながら慎重に走る。

と、路上に黒い塊を発見した。
拾って確認する。
ラファのジレが入った袋だった。
ブルベ参加者の物と思われるので回収。
PCで落とした人がいないか確認しよう。

……いやこのくだり さっきもやったわ。

なんで2回もウェア拾ってんのよ。
なぜ皆おれの前でウェアを落とす。
エンカウント率に憤慨した。

ただ、どうあれブルベは遊び。
人助けの方が優先だ。
雨に濡れた落とし物をサドルバッグに括りつけた。

蒲郡を抜けて豊川、そして豊橋イン。

雨はどんどん勢いを増す。
特に寄りたい場所もないので淡々と走り続ける。


パァン!


突然、乾いた音が響いた。
後ろの自動車を確認する。
違うようだ。

「あ一俺か」

ハンドルが振動してようやく気づく。
(高架下で音が反響したため分からなかった)

いったい何を踏んだのか。
降車してタイヤをチェックする。
何も刺さっていない。
という事は。


「タイヤ裂けてんじゃん」


ビードの部分がぱっくり切れていた。



(つづく)