デブとブルベとロングライド

デブが走ったブルベとロングライドの記録

BRM514中部400kmのこと-3

 

PC1〜

 

補給を軽めに済ませて出発。

国道257号を南に下る。
曲がりくねった坂を下って設楽イン。
この辺りは山合いの割に家が多くて道もきれい。

途中で257号を外れて国道473号へ。
岩古谷トンネルを抜けて御殿川沿いをグネグネ下る。

特に何かが起きるわけでもなくPC2に到着した。

 

PC2〜


PCには数人の参加者が居た。

順調に時間を巻けているようだ。
ただ、ここから先は難所が続く。
先を急ぎたい気持ちを抑えてしっかり補給した。

走行再開。

国道151号を北上。
中設楽トンネルを通過する。
外壁こわ。



トンネルを抜けてしばらく走ると、今度は新太和金トンネルが登場。
センターポールがあって路側が狭い。
後続車が来ない隙を見計らって一気に走り抜ける。

無事通過して豊根村イン。
国道151号を外れて新豊根ダムに出る。
湖岸道路は細かいカーブが多い。
見通しが悪いので対向車に気をつけながら走る。



いい景色。

豊根大橋を渡ってダム湖を通過。
その後は剣道426号を北上。
クネクネした坂道をひたすら上る。
しんどいー。

ひたすら上っていると霧石トンネルが登場。
トンネル多いなー。



トンネル通過。
漆島川にかかる小さな橋を渡る。
どうやらそこが上りのピークだったらしい。
橋を渡ると今度はダウンヒルが始まった。

ようやく下り。
超うれしい。
が、勾配がめちゃキツい。
斜度10%が延々と続く。
必死にブレーキをかけるも勢いがなかなか殺せない。
この辺りはTRP SPYREの苦手分野なので仕方がない。
が、急勾配に細かいカーブが重なるため精神がごりごり削られる。

長い長いダウンヒルがようやく終了。
ブレーキレバーの握り過ぎで握力がバカになってしまった。

休憩したいなぁと思いながら走っていたらタイミングよく施設と自販機が登場。
神様ありがとう。

自販機の隣に自転車を置いて休憩する。
ついでに地図を確認。
通過チェックの役場はほんの少し先のようだ。
よかった。
豪快に坂を下ったためチェックをすっ飛ばしたんじゃないかと心配だったが、大丈夫だったようだ。

ジュースを飲み干して走行再開。

少し走って富山地区イン。
通過チェックの写真パシャ。


これが噂の県道1号、噂の富山地区か。

富山は豊根村と合併するまで日本で一番人口が少ない村だったらしい。 (離島を除く)
そんな場所が愛知にあるとは知らなかった。
AR中部のブルベは知らない愛知にばかり連れていかれるので面白い。

走行再開。

県道1号をひたすら北上する。
うっすら上りだが問題なし。

突き当たりの国道418号を右折。
さらに北上を続ける。
県道と違って道がきれい。

天竜橋を渡って川の東側に移動。
少し走ると急に町が現れた。



ついさっきまで険しい山道だったのに。
変化の大きさに戸惑う。

ここは平岡地区というらしい。
きれいな建物の信金や郵便局がある。
ローカルコンビニっぽい商店があったのでイン。
空腹だったのでおにぎりを買った。

店の外でおにぎりを貪り食っていると、店の陰から一人の参加者が現れた。
メカトラでDNF、目の前の平岡駅から電車で帰るとの事だった。
こんな山奥でメカトラとは。
ただ平岡駅前というのが救いか。
「気をつけて帰ってね」 と声をかけて別れた。

走行再開。

国道418号を離れて再び県道1号へ。
道がきれいで走りやすい。

為栗をこえて阿南イン。
県道244号を上って国道151号に出る。
いつの間にか風が強くなってきた。
日没も迫っていてかなり肌寒い。

「PC2まで我慢できるかな」

とか考えながら走っていたら足を攣った。
内腿まで痙攣している。

「こりゃダメだ」

たまらず目の前のコンビニに駆け込む。
ホットドリンクを飲みながら防寒着を着込んだ。

ストレッチをして走行再開。

足はまだ痙攣している。
少しでも油断すると一気に攣りそう。
負担をかけないように工夫しながらペダルを回す。

雲雀沢トンネルを抜けて下條市イン。
峰竜太のふるさとらしい。
看板にそう書いてある。



それにしても寒い。
どんどん寒くなる。

現在地が標高約600m。
今回のコースの最高地点が1000m越えなので、まだ400m以上も残っている。

「やっぱ荷物削るんじゃなかったな」

荷物を減らす練習でサドルバッグや防寒着を削ったが若干不安になって来た。
この装備で夜を越えられるだろうか。

色々と悩みながら国道153号を通過。
しばらく走ってPC3に到着。

過酷な昼がようやく終わり、試練の夜が始まった。


(つづく)